産総研におけるITS研究の沿革

 

 

1974年 7月


通商産業省 工業技術院 機械技術研究所  自動車安全公害部に交通システム課が新設される.これが私の関連するITS研究の部署の始まり.
その後,ITS研究を行ってきた部署は,物理情報部 知識工学研究課となり,物理情報部 知識工学研究室にいたる

2001年 1月

省庁再編により経済産業省 産業技術総合研究所  機械技術研究所となる.

2001年 4月


独立法人化により
独立行政法人 産業技術総合研究所 知能システム研究部門 ITS研究グループ(グループ長:津川定之:現名城大学教授/産総研招聘研究員)となる.

2005年 4月


ITS研究グループは,フィールドシステム研究グループと合流し,フィールドシステム研究グループにてITS研究を続行中(ITSサブグループ).

2009年 4月


フィールドシステム研究グループは,フィールドロボティクス研究グループに名称変更.ITS研究を続行中(ITSサブグループ).

2013年 8月


フィールドロボティクス研究グループから一部メンバーが,新設のスマートモビリティ研究グループが分離.フィールドロボティクス研究グループは,歩道以外の自動車関連などのITS研究を継続.


 

経路誘導システム

 

 1973-79:自動車総合管制システム

  - 路車間通信に基づく動的経路誘導

  - 世界初の都心での1年間の実験

 

 

自動運転システムと先進車両制御システム

 

 1960年代:誘導ケーブルを用いた自動操縦 

  - わが国初の実験

 1975〜84:マシンビジョンを用いた自律走行

  - 世界初の実験

  - 障害物の検出と回避 

  - 推測航法によるナビゲーション

 1985〜89:ソフトリンクビークル

  - 車車間通信による車両群協調走行

 1990-93:通産省ITSプロジェクト,SSVS

 1995-:マシンビジョンに基づくラテラル制御

 1997-:自律車両群による柔軟な協調走行

   - 鳥や魚の群をイメージした車群

  2008 〜13:大型トラックの自動運転・隊列走行(NEDO エネルギーITS推進事業)

 

交通流の計測と解析

 

 1970年代後半:光電素子群を用いた空間計測

 1980年代:黄信号時のドライバの挙動計測

 1990年代:ドライバの挙動のばらつき定量化