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地質図を片手に屋久島へ!

20万分の1地質図幅「屋久島」には,種子島,口永良部島とともに,世界遺産に登録された屋久島の地質が,最新の知見に基づいて高精度で詳細に書かれています.山や川,滝などの美しい風景をかたちづくるのは,地質(地層・岩石)のなせる業です.この地質図を見ると,風景の元になった地質が,正確にわかります.これまでにない視点で,屋久島の風景をみてみませんか?

NEW:5月10日地質の日記念 屋久島の地質−世界遺産の島、四千万年の歴史− 発刊

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写真と文

斎藤 眞

屋久島南西沖から屋久島中央部を望む.中央右は七五岳.下図矢印方向.

布引の滝

白谷雲水峡

早崎鉱山

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落ノ川石英斑岩

大川の滝

枕状溶岩

(田代海岸)

モッチョム岳

トローキの滝

千尋滝

斎藤 眞・小笠原正継・長森英明・下司信夫・駒澤正夫 (2007) 20万分の1地質図幅「屋久島」より

この地質図は,国土地理院発行の20万分の1地勢図「屋久島」及び,海上保安庁大陸棚の海の基本図(20万分の1海底地形図)第6353号屋久島付近を複製して作成したもの(国土地理院,平17総使,第415号)(海上保安庁許可第182537号)の一部である.

【布引の滝】

【白谷雲水峡】

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(上) 布引の滝 − 4000万年ほど前に海底でたまった礫岩にできた滝.礫岩は1600〜1500万年前の花崗岩による接触変成作用を受けて硬くなっています.

(右上) 屋久島きっての観光地,白谷雲水峡の上流.幻想的な森が広がる.

(右) 飛流落とし − 1600〜1500万年前の屋久島花崗岩にできた滝.(白谷雲水峡)

【早崎鉱山】

【落ノ川(おとすのかわ)石英斑岩】

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早崎鉱山 − タングステン鉱山跡.ここの直下にある屋久島花崗岩から伸びてきた脈にタングステン鉱物が含まれる.

落ノ川石英斑岩 − 4000万年ほど前の付加体内部の衝上断層に沿って貫入した岩脈.地下浅くにある屋久島花崗岩の仲間.

【田代海岸の枕状溶岩(屋久町天然記念物)】

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枕状溶岩 − 海底で噴出した枕の形をした玄武岩の溶岩.4000万年ほど前に海洋プレートから分離して陸側のプレートにくっついた(付加した)もの.噴出したのは,付加するすぐ前と考えられる.枕の重なり方からもともとの上下がわかる.今は上下逆転しているものもある.ほぼ同じ時代の枕状溶岩が,宮崎県美郷町南郷区(旧南郷村)鬼神野にある.

【千尋滝】

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千尋滝 − 1600〜1500万年前の屋久島花崗岩にできた滝.有名な観光地である.晴れた日もよいが,降雨の後の迫力は満点.

【モッチョム岳】

【トローキの滝】

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モッチョム岳 − 屋久島花崗岩の岩壁.その迫力と光の当たり方による表情の変化はすばらしい.

トローキの滝 − 4000万年ほど前に海底でたまった砂岩泥岩互層にできた滝.屋久島花崗岩による接触変成作用を受けて硬くなっています.

【大川(おおこ)の滝】

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大川の滝 − 4000万年ほど前に海底でたまった砂岩や泥岩が,屋久島花崗岩による接触変成作用を受け,硬くなっています.ここは屋久島花崗岩のすぐ縁です.

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NEW: 地質ニュース 2008.7月号 no.647にこの内容に加筆して掲載しています