産業技術総合研究所(AIST)
地質調査総合センター(GSJ)
地質情報研究部門

化石ってなに?

 化石とは、一般に、太古の生物の遺骸[いがい]が砂や泥などの中に埋もれて、何千年、何万年、あるいは何億年という長い年月がかかって、地層の中に残されたものです。そして、今、私たちは化石を見ることで、過去にこんな生物がいた、ということを知ることができます。また、化石の中には、地層ができた時代を教えてくれたり、その当時の環境[かんきょう]を教えてくれたりするものがあります。
 化石は遠い過去の地球の歴史をさぐる手がかりを与えてくれる、過去の地球からの便りです。


化石にはどんなものがあるの?

 化石には、そのでき方からみると、大きく2つのタイプがあります。

1)生物のからだの全部または一部がそのまま残されたり、鉱物[こうぶつ]に置きかえられたりして化石になったもの<体化石>。また、生物の遺体[いたい]が保存されず、その形態[けいたい]の印象[いんしょう]のみが型となって保存されているものがあります<印象化石>。
   例えば、貝がら、骨、木の葉や幹[みき]<体化石>、クラゲの仲間<印象化石>、など
2)生物の生活のあとが残されたもの、あるいは鉱物[こうぶつ]に置きかえられたりして化石になったもの。
   例えば、すあな、足あと、はいせつ物(フン)、など

 これらのうち、1)の化石を「遺体化石」、2)の化石を「生痕化石」[せいこんかせき]と呼びます。骨や貝がらなどは、生物が死んだあと流されてしまったりして、もともと生物が生きていたところとはちがう場所に移動して化石になってしまうことが考えられます。これに対して、"すあな"や"足あと"は生活の場所でそのまま残されるので、生痕化石はかつてそこに生物が生活していたことを物語る重要なものです。

 GSJのアーカイブから、いろいろな化石についてのページを見てみましょう。>>



化石はどうやってできるの?

 多くの生物は、その死後、からだがこわされたり、分解されたりしてしまい、化石として残るのはごくわずかです。化石のでき方の一例について、GSJのアーカイブからイラストで見てみましょう。>>


地球や生物の歴史は?

 地球は46億年前に誕生しました。生命の発生はその数億年後と考えられています。これまでのところ世界で最も古い化石は約35億年前のバクテリアのものと考えられています。それ以降、生物は進化し、時に地球の環境を変え、この環境の変化によって生物自身もまた影響[えいきょう]を受けて、あるものはたいへんに栄え、あるものは絶滅[ぜつめつ]し、そのあとをうめるように新しい種が出現したりして、今にいたっています。私たちの住んでいる地球でどのような変化が起こってきたのか、これをまとめたものが地質年表(あるいは地球史年表)です。GSJでは、地質標本館で地質年表を展示し、また各地域でおこなってきた地質情報展などで地球の歴史をわかりやすくお伝えするために、地域ごとの地質年表を作ってきました。自分の住んでいる地域の地質年表をGSJのアーカイブで見てみましょう。>>



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