一端解除されたグランド利用が再び禁止となった。
不要不急という観点だそうだが、外部にこんな時に遊んでいるという様子を見せたくない、これでコロナが広がったという実績をつくりたくないという判断である。
安全志向の判断ではあるが・・・、そろそろどう向き合っていくのか試行実験をしていってもいいのではないかと思う。
前々回も示したが、自然は力強い。我々も、自然を見習って、より強くなるべきである。
今回も、東事業所の自然の力強さを紹介したい。
東事業所には、グランドの脇にカロリナポプラが何本も植樹されている。カロリナポプラは、ヤナギ科で、幹は直立し、高さは20m位にまで成長する高い木である。果実はさく果で卵形で、熟すと裂開する。5月~6月ごろには、種を包み込んだ綿毛があたり一帯に飛ぶので、まるで夏前に雪が降ったような神秘的な光景が見られる。
今から8年前の2012年6月21日夜に、つくばで局所的な竜巻が発生した。その際に、グランド脇のカロリナポプラが何本も倒れた。東日本大震災などの災害でも倒れなかった大木が倒れただけでも驚いたが、ミニゴールが木が倒れた先に置いてあったため、ゴールが木に押しつぶされてしまった。昼休みにゴールを助けだそうとして、みんな集合したのだが、木が重すぎてどうすることもできず、写真だけ撮って帰ったのであった。
その後、倒れたカロリナポプラは取り除かれ、切り株だけ残すように切断されたが、切り株や飛び出た根から木が成長を初め、現在では写真で示したように、とても大きく育っている。10メートルはあるのではないか。
この木を見ると語っているようである。「一度、倒れても、また、最初からやり直せばいいんだ。前向きに成長していけばいいんだよ」と。
東事業所のグランドは、いつも優しく、力強い。
文責: 廣瀬総監督