学園リーグが今年も始まった。
昨年度は「負けなしで3位」という、機械研サッカー部にとって歴史的快挙を達成した年であったといえる。
しかしである。
メンバーを見ていると、機械研サッカー部の進撃は、実はこれからと思える。
監督として、すごく期待できるシーズンが始まったと気持ちを高めている。
対戦相手は、内容はいいのだが勝つにはあと一歩という資環研。見てみると相手も着実に若返りに成功している。同じ産総研を母体とするチームであることからも、やはり倒さないといけない相手である。
基本フォーメーションは、4-4-2であるが、櫻庭選手、浦選手にあえてボランチと伝え、監督としての意識は、4-2-2-2で臨んだ。機械研の守備への意識が高く、出足がいい。
相手の選手が前線にパスを出しても機械研DFは前に出てボール奪取をし、中盤で相手がボールを保持した場合も複数人が次々と体を張って当たりにいくため、相手を自由にさせなかった。また、相手の裏へのパス出しも、足の速さに負けないスピードを有する機械研は、落ち着いた対応でボール処理をしていた。
いつか点は入るであろうと思っていたら、機械研はやはり得点を取ることができた。大石選手が右サイドから中央の櫻庭選手にパス。さらに、櫻庭選手は、後ろから走りこんだ柏木選手にパスをし、これを受けた柏木選手はやや左から逆サイドの上部にシュートをぶち込んだ。きれいな形の先制点で、1-0のリードとなった。
2点目は、相手が最終ラインでボールを回し、キーパーに渡ったその時に大石選手がプレッシャーをかける。慌てたキーパーは、大石選手に渡してしまい、これを大石選手は無人のゴールに向かってうまいループシュートでゴールを決めた。これで、機械研は2-0。
後半になって、桑原選手から山城選手に、稲葉選手から野上選手、柏木選手から小松選手に交代。
左サイドの小松選手が走りこんだ大石選手にパス。大石選手は相手キーパーと交錯するように見えたが、これをうまく処理し抜き去り、そのままシュート。これが決まり、4-0とリードを広げた。この試合後に、彼女の両親に「娘さんをください」と顔を合わせにいく幸せ男は、試合でも輝きを放っていた。
その後、吉竹選手の手にあたり与えたPKを決められたが、機械研は4-1で見事緒戦を飾ることができた。
強いチームだと思えるが、機械研はそれを相手に感じさせないように高いレベルで試合を運ぶことができた。長らく機械研として資環研と戦ってきたが、このような形で勝った記憶がない。この20年間である。
涙腺が緩くなってきたオヤジは、試合後、何ともいえない感情があふれてきた。
このチームは強い。夢は、まだ続くかもとうれしく感じている。これまでの機械研サッカー部のOB達の方々、今日は泣いていいんじゃないでしょうか?
MVP:柏木選手
桑原選手: 今回はMVPの選考は難しいですね。みんなよかったので。
廣瀬監督: いや、やっぱり大石選手だろ。2得点1アシストやしね。
谷水選手: 柏木さんが1点目を決めてくれてだいぶ助かった。
海野選手: あれ、すごいシュートでしたよね?
廣瀬監督: 確かに。
柏木選手: じゃ、あまりもらえないので僕ということで(笑)。
大石選手: ええ、今回は柏木さんで。次以降、頑張れってことですよね?
廣瀬監督: 了解。それでは、今回は柏木選手で。(これからは多数決にするかな?)
MIP:吉竹選手、野上選手
吉竹選手
高身長を利用したダイナミックなヘディングで決めたシュート。
「これ、日本代表に必要なんじゃねぇ?」って声が聞こえてきたのも嘘でなく思える。
野上選手
JALのマイルがたまったので、遊びにくる間隔での参加。
成田空港に着いてからレンタカーを借りて、試合会場へ。
試合を終えたあと調整し、そのままレンタカーに乗ってさわやかに九州へ帰っていった。
新しく九州大学サッカー部顧問になった野上選手の情熱に頭がさがるばかりである。
文責: 廣瀬
前半(フォーメーション) 4-2-2-2
大石 稲葉
柏木 桑原
櫻庭 浦
高田 山村 吉竹 海野
谷水
後半(フォーメーション) 4-2-2-2
大石 野上/廣瀬
小松 山城/野上
浦 櫻庭/山城
高田 山村 吉竹 海野/櫻庭
谷水
機械研 |
|
資環研 |
★得点者★ | ||
---|---|---|
時間 | 得点者 | アシスト |
前半 | 柏木 | 桜庭 |
前半 | 大石 | - |
前半 | 吉竹 | 大石 |
後半 | 大石 | 小松 |