雨で順延の影響で、リーグ終了からカップ戦開始まで間が開いてしまい、監督からの「心と体を準備しておくように」との指示がどのくらい徹底されるか試されることとなった。
前日の昼過ぎまで参加者が9名であり、幹部一同大慌てで声をかけなんと13人集まった。
「皆さん、出欠は木曜日までに登録しましょう」
試合開始時、相手は6人しかおらず規定では不戦勝となるが、市役所でお世話になるガマーズが相手であり、人数が揃うのを待ってあげることとした。この辺りの甘さが出たのか、8人でスタートした相手を圧倒することができない。
それでもLong選手が左サイド深くまで突破し、中で待つ柏木へグラウンダーのパス、そして稲葉選手へと渡るも、シュートは止められてしまう。
なかなか決定機を作れないなか、中盤で横パスをカットされ逆襲をくらう。一時的に数的不利の状況になるなど、安定感を欠いてしまう。相手選手が徐々に増え、ここで11人に。
竹中選手のスルーパスに大石選手が反応するも、ボールをコントロールしきれずシュートにもっていけない。
大西選手からのパスを受けた稲葉選手がシュートを打つもキーパーに防がれる。
ハーフライン付近でボールを受けた大西選手が巧みなステップとターンで二人をかわし、前を向く。そのまま持ち上がり、斜めに走りこむ大石選手へクロスをいれる。相手DFを一人抜いて、ゴール右隅へ決める。1-0となる。
相手のロングボールがディフェンスラインの裏に出るが、キーパーの後藤選手が飛び出してキャッチ、そこから前線の竹中選手へパントキックを送る。これを竹中選手が、(謎の)華麗なヒールパスで柏木選手に落とす。ベンチからは、「おしゃれパス」と命名される。
前半はこのまま終了。
前半精力的に動いてスペースを作った柏木選手と新加入の清水選手が交代する。
GKをやってもらったこちらも新加入の後藤選手をFWにし、稲葉選手をGKにする。
後半開始早々にロングボールが後藤選手に入ると、柔らかいタッチで岸本選手に落とす。そこからスルーパスを出すもわずかに届かない。
大石選手からゴール前に走りこんだ後藤選手へボールが渡る。強引にシュートを打つこともできたが、左サイドを走る竹中選手へのパスを選択。竹中選手、これを収めることができない。ベンチからは、QBKだったのではないかとの分析がなされる。
コーナーキックからのこぼれ球に竹中選手がジャンピングボーレーを放つも、バーの上を越えていった。ボレーを打った瞬間はほぼ着地をしていたため、「ジャンプする必要があったのか」と、桑原監督代行は首をひねるが、これはおそらくいつもイジられている腹いせであろう。
後藤選手の落としを受けた左サイドの清水選手が大石選手へパス。シュートのこぼれを猪狩選手がつめるもオフサイドの判定。今回、猪狩選手は右サイドバックであったことをここで強調しておこう。
後半20分を過ぎたころから、岸本選手の動きがおかしくなる。生まれたての子鹿のように足がプルプルしている。主審に断らずグランドの外に出て水をのみ、またグランドに戻ると相手選手からクレームが入る。審判は試合を止め、岸本選手に注意を与えると相手チームのフリーキックとした。謎の判定をくらった岸本選手を交代させるべく、膝痛のため出る予定の無かった三宅選手をGKとして投入し、休ませていた稲葉選手を中盤に入れる。
その後は、慣れないポジションの所をカバーしたり、大事な場面では体を張って守り抜くことで、1-0のまま試合終了を迎えた。
ブランクや相手が揃わないなどがあり、気持ちの面で試合に入り込めていない状況ではあったが、それでも初戦を勝つという目的を達成し次に繋げることができた。
次は聖地セキショウで、相手はEDISONを倒して勝ち上がってきたクリチェイトである。
次戦も人数不足が懸念されるが、グランド、相手共に申し分ない。勝って準決勝に駒を進めたい。MVP:大西選手
アシストに加え、全体のバランスをとることで勝利を引き寄せた。
MIP:岸本選手
足の怪我が懸念されるも、「運動不足です」とのコメント。
大事に至らず安心したが、廣瀬監督のこの言葉を送ろう「心と体を準備しておくように」。
機械研 |
|
ガマーズ |
竹中 大石
柏木 岸本 大西 稲葉
Long 山村 菅野 猪狩
後藤竹中/掛川 後藤
清水 岸本/稲葉 大西 大石
Long 山村 菅野 猪狩
稲葉/三宅
★得点者★ | ||
---|---|---|
時間 | 得点者 | アシスト |
前半 | 大石 | 大西 |