本日の相手は一部のアステラスA。準々決勝では、昨年度の決勝で機械研が負け優勝した資環研を破り、勝ち上がってきている。ただし前回の試合を見た感じでは同等の実力であり、試合は拮抗すると感じていた。
天候は晴れ、前日雨が降っており若干ぬかるんでいたものの、特に大きな影響はなかった。
<前半>
前半はお互いに体力があり、試合展開も五分五分の展開であった。
さすがにアステラスAは一部のチームであり、チェックが厳しく中盤でボールを保有することがほぼできなかった。ボールを前線に当てようとするが、相手のセンターバックは強く、跳ね返されることが多々あった。ただ機械研も相手へのチェックはできていたので、アステラス側も中盤でボールを保持することができていなかった。そのため攻撃はサイドからの展開によって生まれることが多かった印象である。
一方の相手の攻撃は、カットすると大きく蹴り出すという形で、強引なシュートをするまで持っていくが、無理をして蹴っているような感じであり、守備力の安定した機械研は容易に対応できていた。
相手陣地で竹中選手がパスカット、それを持ち込み中にいた大石選手にセンタリングを送るが、オフサイドの判定。
相手コーナーキック。各人マークについていたが、走りこんだ相手にマークを付き切れずヘディングで合わせられる。反町選手も反応し、ボールに触ったものの、弾き切れずゴールに吸い込まれた。アステラスに先制され、0-1。
その後も機械研は押し気味に試合を進めていたが、前半終了間際、中盤左サイドでボールを奪った櫛田選手が逆サイドに走りこんだ大石選手にロングパス。さらに裏を回った桑原選手にボールが回り、センタリング。それを岸本選手がトラップし、キーパーをよく見てニアサイドに蹴り込んだ。これで前半終了間際に同点になり、1-1。
<後半>
ポジションを変更し、トップに稲葉選手、岸本選手、右サイドに竹中選手、左サイドに大石選手、ボランチ二人に山村選手と櫛田選手を置いた。後半開始早々は、押し込まれ相手からシュートを受けていたが、その後は一進一退の状況が続いていた。
岸本選手が後半開始早々、相手フリーキック妨害によりイエローカードを受ける。
機械研のチャンスは後半12分、カウンターにより右サイドからのボールが相手のDFとキーパーの間に入り、左サイドで走り込んできた大石選手がループシュートを狙う。キーパーのプレッシャーを受けたためか、バウンドしたボールはゴールバーを超えてしまい、得点はならなかった。
後半12分頃から竹中選手に代わり、海野選手を投入した。
後半15分、山村選手が相手へのファールでイエローカードを受ける。
後半21分、相手ロングボールがキーパーの反町選手と桑原選手の間に入り、その間を相手が抜けヘディングで先に触られてゴールされる。これで1-2と相手がリードする。
さらに相手が畳みかける。跳ね返ったボールが相手FWにつながり、裏を取られる。サイドから切り込まれ人数の少ない真ん中にセンタリングされるが合わず、機械研としては助かった。
櫛田選手がゴールエリア付近まで持ち込むも、相手からの激しいタックルを受け、ファールを得る。これを櫛田選手が直接狙うが、ボールは無情にもゴールを大きく外していった。そしてその時櫛田選手の近くにいた桑原選手が櫛田選手のつぶやきを聞いていた。「五郎丸かよ」と。
後半25分ごろ、柏木選手が肉離れを起こし、掛川選手と交代。やはり残り一人がいるともしもの時に頼もしいが、「まだ柏木先生いけますよね」と最後まで渋っていた。
終盤でも気持ちの落ちない機械研にチャンスが生まれる。もうついに終わりかと思った後半34分、桑原選手が稲葉選手がDFをサボったことを叱った瞬間、稲葉選手にボールが渡り、右サイドで巧みなトラップで前を向き、中に走りこんだ大石選手にスルーパスを繋げる。大石選手は緊張のあまりシュートをダフるも、ボールはキーパーをかわしゴールに吸い込まれた。これにより2-2で同点となる。稲葉選手の桑原選手に対する「見たか!」と言わんばかりのナイスプレーであった。
最後にもうワンチャンス。山村選手が左サイドを駆け上がり、センタリング。相手のDFが跳ね返したボールを大石選手が受けてシュートするも外れていった。
<延長前半>
左サイドから縦にくさびが入り、右から左へ斜めに走りこんだ海野選手が受ける。その落としを稲葉選手が受けて、さらに右へ走った岸本選手が受けてロングシュートを狙うが、枠を外れる。
相手右サイドからトップにくさびが入る。二枚入ったトップの一枚がスルーし、裏のトップにボールが渡る。明らかにオフサイドに見えたが、副審が旗を上げず続行。相手は落ち着いてゴール左サイドネットに突き刺した。これで2-3と引き離される。
岸本選手が右サイドでボールを受けて、中に切替して左足でシュートをするがふかしてしまう。
相手の左サイドからのセンタリング。キーパーを抜けてあわやゴールかと思ったが、山村選手がゴール前で見事クリアする。
<延長後半>
海野選手が中盤相手陣地よりで持ち込んで右サイドからクロス、後ろから走りこんだ櫛田選手がDFの間を抜けてボールを受けるも、手に当たってしまいハンドの判定を受ける。
大石選手がワンツーにより左サイドでボールを受ける。ドリブルが相手の足に引っ掛かり、ファールを受ける。
攻めに重点を置かざるを得ない機械研は、桜庭選手を前線に上げ、攻めの姿勢を強める。
桜庭選手、櫛田選手のワンツーでボールが繋がるも、相手の出足も早く、ファールを受ける。そのプレースキックを真ん中に送り、こぼれ球を稲葉選手がシュートするも枠を外れる。
何度も前線でシュートするが、その度にDFに前に立たれて跳ね返される。
終了5分前くらいになると、相手はボールを持つとただ蹴るのみになる。
最後のチャンス、キーパーの反町選手も谷水選手も上がり、掛川選手のみを残したコーナーキックはDFのクリアがゴールポストに当たるも、ゴールならず。
MVP:岸本選手、大石選手
岸本選手は前半終了間際にゴールを奪い、後半への足掛かりとした。また大石選手は機械研初ゴールを劇的な同点弾で飾る。緊張のあまり、ダフってしまったが結果ゴールにつながったのでご愛嬌。
MIP:稲葉選手
桑原選手(先生)からの叱咤を受けた瞬間、見事なトラップからのスルーパスという結果で返した。
冷静に考えると叱咤は攻撃面ではなく守備面である。次は守備面での貢献も期待する。
(文責 竹中(一)選手、掛川選手)
機械研 |
|
アステラスA |
岸本 大石/稲葉
櫛田 山村 竹中(一) 稲葉/大石
柏木 桜庭 谷水 桑原
反町
岸本 稲葉
大石 山村 櫛田 竹中(一)/海野
柏木 桜庭 谷水 桑原
反町
岸本 稲葉
大石 山村/掛川 櫛田 海野
柏木/山村 桜庭 谷水 桑原
反町
岸本 稲葉
大石 掛川 櫛田 海野
山村 桜庭 谷水 桑原
反町
★得点者★ | ||
---|---|---|
時間 | 得点者 | アシスト |
前半 | 岸本 | 桑原 |
後半 | 大石 | 稲葉 |