昨年から恒例になったセキショウでの夏の大会。今年は、6チームの参加となった。普段参加しているつくば大の院生が参加することができず、たまたまつくばに来ていた河合選手が唯一の20代として参加してくれた。
残りのメンバーは、廣瀬、小川、谷水、柏木、山村、桑原、竹中(一)、ロン、柳原(30になったそうです)と、一昔前の機械研メンバーで、いまではすっかりオヤジになった連中、合計10名の戦いとなった。
ここセキショウスタジアムは、昨年の夏の大会3位、つくばカップ準優勝と相性のいい、我々の聖地(誰の言葉だっけ?)。
若手におんぶにだっこのオヤジ連中に期待したい。
終始押し気味で試合を進める。T cubeのトップの選手は上手いのでその抜け出しやロングシュートにはケアする。0-0の引き分けで前半が終了。
(ハーフタイムでのミーティング)
廣瀬監督: ヤナ、動きが重い。全然、いつもの調子が出ていない。なんとかしろ。
桑原選手、竹中選手: すっごい厳しいですね。ボロボロに言われてるじゃないですか・・。
柳原選手: ほんとに、普段、サッカーやってなくて・・・うごけないっす。
河合選手: 毎日フットサルやってますから、僕はやりますよ!!)
後半、始まって試合が動く。左にいた河合選手から右サイドへパスが出る。ゴールラインギリギリで追い付いた竹中選手がダイレクトで折り返し。中に走り込んでいた廣瀬選手がヘッド。一度はキーパーに触られポストに跳ね返されるも、廣瀬選手がそれを押し込んで先制弾を決める。
次に、何本かボールが繋がり、ゴール前でLong選手がどフリーに。そのボールをLong選手が振り切りゴール。二点目挙げる。
2-0で快勝。これでベスト4となる。
MVP:廣瀬選手
ヘディングが一度バーに跳ね返されるも、押し込み先制弾。45歳のストライカー健在。試合後の自身のアピールも強く受賞。
MIP:Long選手
チームの二点目はLong選手が強烈なシュートを突き刺した。運動量も多く、MVP級の動きだったが、アピール合戦に負け惜しくもMIP。
相手が広く使おうとサイドに大きく張ったフォーメーションを用いたが、機械研は逆に中央でのパスを優先。これが、機械研のボール保持率を上げることになり、前半は押せ押せの試合展開であった。後半、相手がフォーメーションを変えて、中盤に狭い状態とすることで相手のボール回しの時間が増えてしまった。押していたときに決定力に欠けていた機械研、逆に相手は個人技で効果的な得点をとりやられてしまった。
一点目は機械研右サイドを破られゴール。二点目も同様の展開で失点。また三点目もドリブルで持ち込まれ、キックフェイントでうまく切り返されてゴールを奪われた。
河合選手が相手DFの隙を縫って、足先で詰めるも、キーパーに触られゴールならず。
MVP:該当者なし
敗戦のため
MIP:山村選手
後ろからのチャージングでファールにならず、しかもラインから出たボールがマイボールになる奇跡を演じた。終わった後、「アレはファールじゃない、審判よく見ていた」。周りが「ファールですよ~」といじると、如何にファールじゃないかを力説。最後には「ホントなんだけどな」と悲しくつぶやく。
試合時間が空いたので、先ほど負けてしまったEDISONとミニサッカーを行った。相手が手を抜いてやっていたが、機械研はそこそこ力を入れてサッカーをした。狭くなったコートではパス回しが面白いようにつながり、躍動する機械研に相手も元気がなくなっていった。前半3-0、後半3-0の完全勝利。先ほどの準決勝で負けた鬱憤を晴らした。
和台が4-0で下した一部のチーム。機械研も負けられない。
相手キーパーからのキックが機械研ゴール前へ。廣瀬GKがキャッチを試みるも、相手FWがヘッドで先に触り、こぼれた球を相手に詰められて先制点を許してしまう。GKの飛び出しに思い切りがあれば防げた失点であった。
竹中選手がポストプレーでボールを受ける。ペナルティエリア直前で倒されて得たフリーキックを素早くリスタートしたが相手に当たってボールがこぼれる。このボールを拾った竹中(一)選手は自らドリブルを試みたが、アカデミー賞クラスの演技をしてエリア内で再度倒されてPKを獲得。自らが得たPKを決めてゴール。
1-1のふりだしに戻す。
この間、周りの選手は竹中選手の一人芝居に呆れたのか、せっかくゴールを決めたことにも、感動が少ない小さなゴールという感じであった。
竹中選手: せっかく決めたのにみんなあまり褒めてくれなかった。
みんな: あれは、何だったんだ。一人でこけて、せっかくのFKを急いで相手にぶつけてしまって、ほれでまた転んで、PK蹴って決めたからいいやろって?? それはないんじゃないの?
その後、五分五分の試合展開に。終了間際のこちらのゴールキックとなった時、相手選手が声を掛け合う。
「あのキーパーのゴールキックは頭を超えてくるから下がれ!!」確かに、それまでの幾度かのゴールキックは、白髪まじりの選手を狙った大きなキックであった。よく見ると、相手選手のほとんどがゴールキックに備えて自陣に戻っている。
「これはただ蹴っても相手の思うつぼだな・・・。よし、相手の裏をかこう」大きく蹴ると見せていた廣瀬GKは、突然、手前のセンターバックの山村選手にパス。それを見た相手選手はボール奪取のために複数人で一斉に襲いかかる。山村選手からの返りのパスを廣瀬GKが左サイドの柏木選手へパス。相手が前ががりになっていたそこを突いて見事なボールを柏木選手がフィードし、フリーとなったトップの河合選手がキープ。右サイドに走り込んだ桑原選手へスルーパス。桑原選手はゴールラインギリギリから奥側のLong選手へ狙いを定めていたが、猛然と走り込んできた河合選手の呼ぶ声が聞こえ、河合選手へグラウンダの折り返し。これをダイレクトでニアサイドへ突き刺し決勝点を決めた。
見事な流れの得点で試合終了。2-1で勝利となり、昨年度と同様3位入賞となった。
廣瀬監督: やった!!相手の裏をとった、ばっちりの得点となったね。
山村選手: 肉を切らせて骨を断つ。見事な戦略でしたね!「相手に攻めにこさせておいて、空いたスペースへキラーパスを出す。」
桑原選手: ほんとですか、山村さん、「えっ?」ってびっくりしてましたよ。
廣瀬監督、山村選手: いやいやあれは、作戦どおりだよ。経験と読み、これが活きたんじゃないかな。ね、柏木さん。
柏木選手: ん? ええそうでしたね。
谷水選手: やっぱり、みんなびっくりしたんじゃないのぉ?
MVP:河合選手
それまでの無得点は前フリ(らしい)で、試合終了間際に劇的な勝ち越しゴールを決める。求む機械研復帰!
MIP:竹中選手
華麗に決めたと思っていたが、周りの評価は「リスタート」は怒って相手にぶつけたように見え、「エリア内で倒された」のはパイロンで転んだように見えたらしい。同点ゴールなのに「自作自演」(T水選手)とまで言われた。
文責:廣瀬、竹中(一)