対戦相手のYAMは、産総研のサークルの1つである。厚生室のサークル紹介ページをたどると、そこにはこのように書いてある。「YAMFCは中央地
区、西地区の職員、他をメンバーとする、激しく楽しいサッカークラブです。産総研関係のメンバーは17人です。(中略)昼休みには、毎日練習をやっていま
す。サッカー好きの方は中央グランドにおいで下さい。...」紹介文にある通り、YAMは確かに楽しそうなチームであった。プレーもきれいだし、審判にク
レームをつけたりしないし、パスやトラップなどの基礎がしっかりしてるし、そしてスピードがあった。すなわち、全体の戦力は明らかに相手の方が上だったの
である。
開始3分、中央での速いドリブルからDFの裏へスルーパスを出され、そこに相手FWが走り込んでDF陣を振り切り、ゴール左下隅へグラウンダーの シュート。あっさりと先制を許す。その後も幾度となく左サイドを突破されるが、何とか失点は免れる。しかし、それから数分後、今度は右サイドで頭を越さ れ、そこへ走り込まれてスピードで振り切られ、追加点を奪われてしまう。この後は、一進一退やや劣勢といった状態で前半終了。
後半も前半の流れをひきずり、劣勢のまま試合は進行する。危険な場面もあったが、GK三宅選手が再三1対1を止めるなどの好守を見せ、失点を防いでいた。 一方機械研側は、時折サイドから攻撃を仕掛けることもあったが、ラストパスを通すにはなかなか至らず、途中で潰されてしまうことが多かった。そんな中、相 手のスローインからセンタリングを上げられた後、ヘディングで左右に振られて3点目のゴールを許す。さらにその後も右サイドからグラウンダーのパスを通さ れ、DFが一度ボールを止めるものの結局こぼれ球を奪われて4失点目。機械研は、試合終了直前に、CKから廣瀬選手のヘディングシュートで1点を返すのが 精一杯であった。スピードで勝る相手に裏を取られるとどうしようもない。かと言って裏を取られないようにラインを下げると、中盤で好き勝手にやられてしまう。となる とパスを出される前に潰さなくてはならないことになるが、相手の方がスピードがあるので数的優位を作るのは難しいし、どうすればいいのだろう。(文責:か わらや)
【結果とポジション】
0-2 | ||||||
機械研 |
1 |
( | |
) | 4 |
YAM |
1-2 |
得点者★ | ||
---|---|---|
時間 | 得点者 | アシスト |
後半 |
廣瀬 |
林 |
前半 | | | 後半 |
||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
●
板倉/山口
|
●
廣瀬
|
●
菅
|
FW |
●
ボバ
|
●
廣瀬
|
●
山口
|
||||||||
●
中嶋
|
●
林
|
●
三島
|
MF |
●
中嶋
|
●
林 |
●
スベン
|
||||||||
● スベン |
● 沢田 |
●
森川
|
●
栗田
|
DF | ● 高木 |
● 沢田 |
●
森川/神徳
|
●
栗田 |
||||||
● 三宅 |
GK | ● 三宅 |
【オーバーヘッドキック】
このところ少年サッカーの審判を務めることの多いかわらやだが、ルールの適用や解釈で迷うことも少なくない。例えば、先日の試合では、以下のようなプ
レーがあった。
攻撃側の得点チャンスが続いていたのでGKのファールは一度流したのだが、この時点でかわらやはGKのファールまでプレーを戻し、攻撃側チームに
PKを与えた。本来ならばGKのファールは一発退場に相当するが、練習試合ということもあり、カードは出さなかった。
ジャッジとしては適正だったと思う。かわらやが悩んだのは、もしも上述の4で攻撃側のシュートが決まっていたとき、GKに対して出すべきものはイエロー
カードかレッドカードかということである。これに類似したケースとして、競技規則には以下のような例が挙げられている。
「ペナルティエリア内でGKではない守備側の競技者が手を使ってゴールを防いだ場合、その競技者は退場となり、攻撃側にはPKが与えられる。ボール が手に触れた後ゴールに入った場合、攻撃側の得点が認められ、手を使った競技者には警告が与えられる。」
この例を当てはめると、結果的に攻撃側のゴールが決まった(ファールによってゴールを止めることができなかった)場合には、イエローカードが妥当
なようにも思う。試合後、チームのコーチとも話し合ったのだが、明確な結論を出すには至らなかった。
そもそも、小学生に対して退場処分は重すぎるので、どんな場合でもせいぜいイエローカードでいいのではないか、ということに落ち着いたのだが、どなたか
分かる人は教えてください。