さくら満開の初夏を思わせる快晴の中、学園リーグ初戦(対グレイサーズ)が始まった。さて3部のレベルはというと、「う〜ん、いい感じ」といった感 想である。こちらがミスプレーをしても相手もミスするので、即深刻な状況にならず、試合を落ち着いてできる状況であった。我がチームは11人ぎりぎりで、 若干スタミナ等の懸念も残っているが、廣瀬選手、安田選手を軸として、序盤は押しに押していた。ディフェンス陣としては、カウンターに気をつけるだけで、 ほとんど相手陣地でプレーしていた状態であった。しかし、相手選手の多くが中盤にいることで、なかなかシュートまで持ち込むことができず、前半は0−0で 折り返すこととなった。
ハーフタイム中は、カウンターに備えて、ディフェンス陣で若干の意思疎通を詰めていたところ、後半に入り、相手チームの大幅な選手交代により、プ レースタ イルが一気に変化。中盤からパス回しをするようになり、サイドから崩しにかかるようになってきた。これに対応できなかったことで、後半すぐに、ゴール前の 混戦から、自陣ゴールで見せる是永選手張りのアウトサイドにかかる軸足と全く違う方向に飛ぶシュート?が運悪くゴール上部隅に吸い込まれ、失点となってし まった。その後、前半とは異なり、相手チームの攻撃が定常的に続くようになり、機械研チームがカウンターをねらうような形になってきた。しかし、相手チー ムのハーフの戻りも早く、なかなかシュートまで進めない。しかし、唯一の希望はコーナーキックといったセットプレーで板倉選手、安田選手が頭一つ抜け出し ており、いつかは点が入りそうな雰囲気であった。ようやく後半残り10分頃に廣瀬選手のコーナーキックからの素早いボールが安田選手のヘディングを経由し 見事ゴール隅に決まり、同点に追いついた。
その後、攻め込まれながらも、相手がパス回しをしてくれたおかげ(抜きにこられたら、体力的にきつかっただろう)で、何とか耐えしのぎ、こちらはカ ウンター&コーナーキックに持ち込み、得点といった戦法で試合は進み、最終的に同点で終了した。11人ぎりぎりで何とか負けなかったので、まだ良かったと いったところであろうか。次の試合はなるべく多く参加してほしいと切に願う次第である。
最初に3部のレベルは「いい感じ」と称していたが、次のドーベン vs NTT戦を見るとドーベンはどう見ても2部レベル、NTTは選手が集まれば何とか なるかといったレベルであった。(文責: 谷川キャプテン)<戦評その2>
3部に降格してしまって、みんなの試合への参加意欲があるのかどうか心配であったが、この試合でも参加人数は11人、とギリギリ。交代はだれもでき ない。顔ぶれをみて、いやあ、結構年齢高いなあと思ってみて、ざっと計算してみると、メンバー全員で38.9歳!!4バックと2ボランチの平均年齢は 41.7歳である!!終わった。これで守りきることは不可能だよ・・。それから、メンバー表を出すときに、相手チームのミーティングの声が聞こえた。「機 械研といって名前は強そうですが、2部から降格してきたチームで、そこでだいぶ負けていたみたいです、ですから・・・・。(そして、私に気づいてコメント を話すのを止めた・・。)」うーん、やばい、よく調べている・・・。情報戦も完敗だ・・・。これらのことは、みんなにいうとモチベーションが下がるかもし れないので、試合が終わるまで黙っておこうと決めた。円陣を組むときも、心から、「今日は試合ができるだけでもよしとして、楽しくやりましょう。」
試合が始まると、パスの精度や強さ、当たりの強さなど、2部のチームと比べると明らかにレベルが落ちる。これならいけるかもと思いながら、前半はふ んばれたと思える。数少ない決定機は、廣瀬選手の右コーナーキックから板倉選手のへディングはゴールの頭上を超える惜しいものだったし、廣瀬選手の安田選 手とのワンツーによるシュートは残念だがキ-パーの真正面を突いてしまった。
後半になって、相手の動きが勝り、その勢いに機械研は押されてしまった。必ずシュートまでもっていかれて、なんどか危ない状態があった。そこでの三 島選手のスライディングタックル、高木選手の腰でのタックル、森川選手の落ち着いたプレー、三宅選手のカットアンドオーバーラップなど、ディフェンダー陣 の必死のディフェンスが光っていた。一方の攻撃はというと、相手の団子状態の守備を崩すことができず、また、パスも2、3回まではつながるのだが、そこで いつも誰かがミスをしてしまい、シュートにまでこぎつけられない状態であった。
そんな中、先制点は、相手チームに取られてしまう。機技研ゴール前の混戦で、三島選手の足に当たり変な回転がかかっているボールを相手選手がキック すると、それが谷川選手の頭上を越えてゴールに入ってしまった。アンラッキーなゴールであった。その後、何とか同点にしようと頑張っていたが、唯一得点を 感じさせるのがコーナーキックであった。そして、貴重な同点弾もコーナーからであった。左コーナーからの板倉選手の2度目のヘッドは、ゴールの中に向かう が、相手ディフェンダーにカットされてしまう。「惜しい! いける!!」皆がそう思ったに違いない。その直後の廣瀬選手の右コーナーキックに安田選手が走 りこんできれいに頭で合わせた。これが勝ち点1をもぎ取る千金の同点ゴールとなった。安田選手ありがとう。
サッカーは、ディフェンスからという言葉がある。特に、イタリアではあたりまえのようになっている。今回の試合も、40歳ディフェンダー陣の頑張り に何度も勇気付けられた。この日のように最後まで集中していれば、結果はついてくると思う。さて、今期はどこまでできるか・・・。みんなで少し頑張ってみ ようではないか。(文責: 廣瀬部長)
【結果とポジション】
0-0 | ||||||
機械研 |
0 |
( | |
) | 0 |
グレイザーズ |
1-1 |
★得点者★ | ||
---|---|---|
時間 | 得点者 | アシスト |
後半 | 安田 | 廣瀬 |
前半 | | | 後半 |
||||||||||||
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●
板倉 |
FW |
●
板倉
|
||||||||||||
●
崎山 |
●
安田 |
●
ボバ |
MF |
●
崎山 |
●
安田
|
●
ボバ |
||||||||
●
廣瀬
|
●
寺田
|
●
廣瀬
|
●
寺田
|
|||||||||||
● 高木 |
● 三宅 |
●
森川 |
●
三島
|
DF | ● 高木 |
●
三宅
|
●
森川
|
●
三島
|
||||||
● 谷川 |
GK | ● 谷川 |
医療の分野では、より適切な治療を選択するために主治医以外の医者の意見を求める、セカンドオピニオンという考え方が広まっている。今回、谷川
キャプテンと廣瀬部長による2つの戦評を掲載したのは、もちろんこれを意識したものではない。かわらやは、今回の戦評を事前に谷川キャプテンに依頼してお
いたのだが、それに加えて廣瀬部長が自発的に原稿を寄せてくれたのである。そして、こういうときに限って、2人とも脱稿が早い。廣瀬部長の原稿がかわらや
のもとへ届いたのが4/11の午前10時53分、谷川キャプテンのが午前10時56分である。催促しても、1〜2ヶ月遅れることもあるというのに...。
だが、このように進んで投稿してくれる人がいるのは、部の活性化を図る上でもとてもありがたいものである。皆さんには、戦評のほか、オーバーヘッドキッ
クへの投稿も、お願いしたい。