今年の産総研カップには、第2、第4、第5、第7、東の5チームが参加した。これら5チームで総当りのリーグ戦を行ったのち、プレーオフ戦として、 上位2チームによる決勝戦とその下位の2チームによる3位決定戦を行うという方式で開催された。
立ち上がりから東事業所は主導権を握って相手陣内に攻め込んだ。試合は優位に進めたものの、足場が悪いこともあってなかなかフィニッシュまで持ち込 めない。そんな中、左サイドに展開した廣瀬選手から中央でフリーになっていた林選手へボールが渡り、待望の先取点を挙げた。東事業所はその後も攻め続けた が、追加点を取ることができずに1-0で前半終了。
後半になっても東事業所の優位は変わらない。だが、相手の粘り強い守備に阻まれて、いい形のシュートまで持っていくことができない。また、守備の連 携も悪く、マークがかぶったり受け渡しがうまくいかなかったりして、何度か危ない場面が訪れた。そして残り10分ほどになった頃、相手GKからのボールに 対してCBのかわらやが目測を誤って頭を越され、そのまま相手FW1人にゴールまで持って行かれて同点。これでチームが浮き足立ち、その数分後には、DF 陣の乱れを突いて左サイドからゴール前にパスを通され、ゴール前混戦のうちに勝ち越し点を奪われた。その後、東事業所はヘディングシュートがクロスバ−に 嫌われるなど、攻めながらも得点を奪えず、1-2で敗れた。(文責: かわらや)
【結果とポジション】
1-0 | ||||||
東事業所 |
1 | ( | |
) | 2 |
第4事業所 |
0-2 |
★得点者★ | ||
---|---|---|
時間 | 得点者 | アシスト |
前半 | 林 | 廣瀬 |
前半 | | | 後半 |
||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
●
廣瀬
|
●
宇佐美
|
●
ボバ
|
FW |
●
廣瀬
|
●
宇佐美
|
● ボバ |
||||||||
● 中嶋 |
● 林 |
●
ミシェル
|
● 菅 |
MF | ● スベン |
●
林
|
● ミシェル |
●
中嶋
|
||||||
● 是永 |
● 沢田 |
●
三島
|
DF | ● 高木 |
●
沢田
|
● 三島 |
||||||||
● 三宅 |
GK | ● 三宅 |
立ち上がり早々、左サイドからの突破に成功し、角度のないところからではあったが林選手が最初のシュートを放つ。もしかしたらこの試合いけるかも、 と夢を描いたかわらやであったが、それほど現実は甘くなかった。このあとは、第2事業所の攻撃にさらされることになる。だが、前の試合とは違って、GK三 宅選手、CB中嶋選手を中心に声がよく出ていてDFの連携もよく、相手の分厚い攻撃にもよく耐えていた。それでも前半10分頃、右サイドからの攻撃をしの いでいたときに一度ボールを戻され、そこへフリーで飛び込んできた相手オフェンスが強烈なミドルシュート。ゴール左隅に鮮やかな先制点を決められた。その 後、ゴールキックのミスやペナルティエリア内でのわずかなボールコントロールミスをつかれ、立て続けに2点を奪われる。そういうミスを見逃さずに得点に結 びつけるところがさすが第2事業所である。
せめて1点でもと臨んだ後半であったが、逆に追加点を奪われてしまう。そして徐々に疲れが見え始めてきた頃、中嶋選手のスライディングタックルに ファールを取られ、相手にPKを与えてしまう。確かに相手に接触はしたものの、その前にボールを蹴り出しており、PKを取るようなプレーだったかどうかは 疑問だが判定は変わらない。だが、ここはGK高木選手がダイビングでスーパーセーブ。板倉選手に次ぐ谷川選手に次ぐ三宅選手に次ぐGKの地位を固めた瞬間 であった。その後は相手の攻撃を耐えしのいだものの、得点を奪うには至らず、0-4で敗れた。(文責: かわらや)
【結果とポジション】
0-3 | ||||||
東事業所 |
0 |
( | |
) | 4 |
第2事業所 |
0-1 |
前半 | | | 後半 |
||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
● ボバ |
FW | ● 宇佐美 |
||||||||||||
●
廣瀬
|
●
山口
|
MF |
●
廣瀬
|
●
山口
|
||||||||||
● スベン |
●
林
|
●
ミシェル
|
● スベン |
●
林
|
●
ミシェル
|
|||||||||
● 是永 |
● 沢田 |
● 中嶋 |
● 三島 |
DF | ● 三宅 |
● 沢田 |
● 中嶋 |
●
三島/栗田
|
||||||
● 三宅 |
GK | ● 高木 |
【オーバーヘッドキック】
前日の雨による試合中止を確信していたかわらやは、試合当日の午前8時50分頃、中止を確認するためにメールを空けた。そこで目に入ったのは、「今日の
試合はあります」との三宅選手からの連絡。それから大急ぎで用意をし、気分は休息モードのままに試合場に出かけたのであった。このテンションの低さが試合
にどのように影響したのかは定かでないが、勝てる試合を自分のミスがきっかけで落とすことになってしまったのは残念である。
さて、2連敗のスタートとなってしまった今大会であるが、残る対戦相手(第5事業所と第7事業所)を考えると、あまり考えたくはないのだが、全敗の可能
性も出てきた。工技院時代から数えても、産総研カップで最下位という記録はない。もしかしたら、今のチームは創部以来最弱のチームなのではないかとの話も
出たが、歴史を塗り替えることになるのだろうか。そんなことにならないことを期待したい。