試合開始時、RDFは8人しか選手がおらず、メンバー表に登録されている選手も全部で11人(最近、こんな試合が多いなあ)。試合の勝敗は、相手の人数が揃う前にどれだけリードを取れるかにかかっていた。数的優位に立つ機械研は、初めからボールを支配し優勢に試合を進めるものの、なかなかシュートまで持っていけない。ボールを持ったサイドの選手が中央にいったんボールを預けて相手の裏を取るという動きをせず、つい目の前の空いたスペースにドリブルで持ち込んで結局カットされるという場面が目についた。待望の先取点が入ったのは前半11分。左サイドをドリブルで上がった高木選手がDFを1人かわして廣瀬選手へつなぐ。そして廣瀬選手から逆サイドの前田選手へグラウンダーのパス。「回転をかけて蹴った(前田選手談)」という前田選手のシュートは、狙いどおり(ほんとかよ?)相手DFの足に当たってゴールに入った。その後も機械研の優勢は変わらなかったが、RDFも遅れて来た選手が加わって10人となり、逆襲を受ける場面も見られるようになった。追加点を決めたのは、最近増長、もとい成長著しい栗田選手。前半23分、相手ペナルティエリア外でクリアボールを拾った三宅選手から、右前方を走る栗田選手へパス。栗田選手がインサイドキックで抑えて蹴ったボールは、相手GKの手を弾いてゴールに決まった。この瞬間をベンチで見ていた佐々木選手は、自分がこれまでに築いてきたサッカーの世界観が足元から崩れ去る音を聞いたという。何はともあれ、機械研2点リードで前半終了。
後半は立ち上がり早々にピンチを迎える。右サイドのコーナーキックからパスをつながれて放たれたループシュートはGK三宅選手の頭上を越えてゴールへ。しかしここは後へ回り込んでいた中嶋選手が辛うじてヘッドでクリアし、コーナーに逃れる。再度のコーナーキック後、ゴール前の混戦の中、ボールをクリアしきれずに押し込まれて相手の得点を許す。このあとしばらく試合は膠着状態。川上選手のシュートがポストに弾かれたり、佐々木選手のシュートが惜しくも枠を外れたりするなどして得点機を逃しているうちに試合の流れは相手に傾き始めた。そしてRDFに11人目の選手が加わって数的優位がなくなると防戦一方になる。この頃には各選手に疲れも出始め、不用意なファールを連発して試合は荒模様となる。試合の流れから言って追加点は望めない。この1点リードを守りきらなければ勝ちはない。「早く(守備に)戻れ!」と声を張り上げる中嶋選手と三宅選手。何とか逃げ切り勝ち星を拾った。
夕刻からの火祭りは、選手の家族なども交えて実に楽しく行われた。もしもあそこで同点あるいは逆転を許していたら、...どうだったでしょうねえ。(文責: かわらや)
【結果とポジション】
2-0 | ||||||
機械研 | 2 | ( | ) | 1 | レッドドラゴンフライ | |
0-1 |
★得点者★ | ||
---|---|---|
時間 | 得点者 | アシスト |
前半 | 前田 | - |
前半 | 栗田 | 三宅 |
【オーバーヘッドキック】
久々の火祭りはずいぶんと盛り上がった。午後8時頃に家族を連れて戻ってきた佐々木選手の話では、研究所の正門にまで歓声が響き渡るような異様な盛り上がりをしており、とてもあとから入れるような雰囲気ではなかったという。かわらや自身、いつもの通りいい気分で酔っ払ってしまい、記憶の細部が定かでない。憶えているのは、是永選手が例によって甲斐甲斐しく働いていたこと、ワインを飲みながら火の上を歩いたこと、子供たちを乗せてリヤカーを引いたら途中でバテて遅いと罵られたこと、ゴールキーパーに目覚めた三宅選手がそのための練習を取り入れるよう中嶋部長に直訴していたこと、そして最後に川上選手と村田選手の挨拶で場を締めたことくらいである。
皆さんも承知のように、今、サッカー部はその活動の存続が問われている。宴会のために活動を続けたいと思うのは本末転倒なのかもしれないが、社会人のサークル活動の目的がそもそも親睦であり娯楽であることを考えると、やはりここでやめてしまうのは惜しいような気がする。
ところで、あのアンケートの結果はどうなったのだろう?