落合正キーパーの相変わらずの遅刻で、前半は、SGSGK(スーパー・グレート・サブ・ゴールキーパー)の谷川選手が久々のGKである。当然オリバー・カーン(ドイツ)の動きをイメージとして試合に臨んだ。すると早速相手のコーナーキックからのヘディングがゴー隅へ!頭のイメージ通りにカーンの動きのごとくファインセーブで最初の失点を回避できた。その後のNIMSの攻めはサイドからの攻撃が多少あるが、ほとんどが中央からのバックス裏へのパスである。バックスが十分上げていれば、GKが積極的に前に出ることでそのスペースはほとんどフォローできたため、それほど怖いものではない。
先取点を決めたのは機械研。相手ゴール前混戦の中、こぼれ球に崎山選手がいち早く反応して左足のシュート。初ゴールを決めた。だが、前半終了近く、とうとう失点となってしまった。左サイドから右ゴール隅にミドルシュートが決まってしまった。キーパーとしてはサイドにきれると思っていたのだが久々のGKでゴール枠の感覚がずれているようである。また、バックスのシュートコースをカットするタイミングも遅れたため十分余裕のあるシュートとなってしまったのも問題である。ちょっとでも油断すると全体的にバックスが下がってしまうので、積極的に上げるような意識を持つ必要があるだろう。
後半は正GKに譲り、谷川選手はFWに戻った。今度のイメージ選手はビエリ(イタリア)である。体を生かしたポストプレーをイメージ、前半へのボールをキープし、林選手、廣瀬選手といったMFに落とし、前線へ走り込む攻撃を積極的に行った。後半15分頃、相手ファールからフリーキックのチャンスである。林選手のフリーキックの瞬間、谷川選手はゴールポストにあたって跳ね返ることを動物的感覚で察知し、いち早くゴールに詰め寄った。案の定ゴール角にあたり、正面にボールが落ちる。そこを一気にクローゼ(ドイツ)のごとくヘディングシュートに持っていったが、残念ながらキーパー正面となり、はじかれ、そのリバウンドに対応できず得点とならなかった。
その後、一進一退となる中、ワンツーから廣瀬選手が相手横を突破し、見事2点目をゲット。これで守りきれば、今期初勝利となるところであったが、後半ロスタイムに、右サイドからのミドルシュートが決まってしまう。これも前半の失点と同様、バックスが下がりすぎて、相手に落ち着いて蹴らせてしまうのが問題であろう。
タイムアップまでバックスとフォワードとのスペースをお互いにコンパクトに維持できるかが、上を目指すためには課題であると考える。また、機械研の攻撃は、カウンターに近い速攻が主体である。一方で全員で守って守って速攻という組織プレーでもないため、速攻攻撃後、守備と攻撃のスペースが空いたままになってしまうことが問題なのかもしれない。
ある意味、機械研は遅攻が苦手である気がする。今後、攻撃のバリエーションを増やすためには、中盤、バックス間でパスを回しながら全体的にゆっくり上げていく攻撃もできなければ、体力的に考えてみても、後半の相変わらずのザル状態は解消されないかもしれない。(文責: 谷川選手、校正: かわらや)
【結果とポジション】
1-1 | ||||||
機械研 | 2 | ( | ) | 2 | NIMS | |
1-1 |
★得点者★ | ||
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時間 | 得点者 | アシスト |
前半 | 崎山 | − |
後半 | 廣瀬 | 林 |