瓦版

(News Letter of MEL Soccer Club)

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佐々木選手復帰号

1997 Oct.14 Vol.174

機械研サッカー部4代目かわらや発行

1997 20

攻守がかみ合い4連勝


10/11(土)学園リーグ2ndステージ VS. 国土地理院 12:30〜 工技院Bグラウンド

 10月11日の連休ど真ん中快晴の中で、対地理院戦の試合が始まった。前回の試合では先制したが、後半に逆転されてしまったという、まさに日本韓国戦ような結果に終わっているため、侮れない相手である。
 今回から、イギリスへ仕事(サッカー留学or外人選手スカウト?)のため1年間留学していた佐々木選手が、前日帰国したにも関わらず復活してくれた。(所にはいつから復帰なのだろう?)しかし、体力的に不安であるため、フォワード先発で体力の続く限りプレーしてもらうことにした。案の定、林、村田選手のバック裏に抜ける2回のパスで体力を使い果たし約10分ほどで森川選手と交代となった。
 試合に関しては、はじめは一進一退で続いていたが、前半5分45秒、正村選手からのセンタリングを川上選手が流し気味のヘディングで1点をもぎ取った。これで最近のゴールスランプが吹き飛んだのではないだろうか。そのあと地理院も本気を出し、膠着状態が続く。地理院の攻撃はサイドからのセンターリングが基本で、ここを押さえていればそれほど怖くはない。特に左サイドからの攻撃がメインで、安藤選手にはかなり踏ん張ってもらい、きついポジションであったと思われる。そうは言っても、キーパーがボールに触ることは滅多になく、バックスの連携で対処できた。そのうち地理院も疲労が溜まり、中盤のプレッシャーがほとんどなくなってきた。しかし守りがフォワードに集中し、パスコースがないという、日本対ウズベキスタン状態が続き、前半が終了した。
 後半に入り、安藤選手から高木選手に交代する。それに合わせ、バックスも仲見川選手を安藤選手の位置に代え、そこに澤田選手を配置した。試合は早々に動き出す。3分42秒、正村選手からの縦パスで森川選手がキーパーと一対一になり、確実に決めた。最近の森川選手は調子がいい。しかしオフサイドが多いのが気になった。つづいて15分50秒、林選手が中盤のプレッシャーがないことを良いことにドリブルで持ち込み、さらに一点。25分15秒には、川上選手がPKを誘い、それを林選手が見事に決め!と言いたいがキーパーに読まれ、はじかれた。しかし森川選手のつっこみでボールを後ろに返し、正村選手が丁寧に一点をもぎ取った。最後35分5秒に林選手からのパスを川上選手が決め、結果として5−0という圧倒的なリードで終わった。といってもピンチがなかったわけではなく、折り返しからのシュートというパターンで終始攻撃されたが、折り返してからのバックスの対応で、ほぼシュートまでいくことはなかった。
 今回の戦術では、左サイドの混戦の中、正村選手が右いっぱいに開いてポジションをとり、それに合わせ、林選手からの逆サイドコーナーめがけての、大きなサイドチェンジで相手の陣形を崩すといった攻撃が効果的であった。機械研攻撃パターンとして確立したい物である。

【結果とポジション】

1―0     得点者 前半:川上(A: 正村)
機械研5( )0国土地理院後半:森川(A: 正村)、林、正村(A: 森川)、川上(A: 林)
2―1

前半   後半
   川上  佐々木/森川川上  森川
 阿部  林  正村 阿部  林  正村
村田村田
仲見川 沢田 安藤  沢田 高木 仲見川
中嶋中嶋
谷川谷川

控えと応援:是永選手、林理江さん、川上幸江さん、佐々木夫人&ご令嬢

連絡事項: (Information)

  1. 学園リーグ試合日程変更
    学園リーグ後期(中盤)の試合日程が以下の通りに変更されました。変更箇所は赤字で示してあります。

    日付 グランド 準備 11:00〜 12:30〜 14:00〜 15:30〜 片づけ
    10/18 B ガマーズ   ガマーズ−エーザイ
    <レッド>
    レッド−アニマル
    <国土>
    国土−協同
    <アニマル>
    協同
    10/25 B レッド   レッド−国土
    <協同>
    協同−エーザイ
    <国土>
      エーザイ
    11/1 この日の試合はすべて後日に延期となりました。
    11/8 B エーザイ エーザイ−国土
    <アニマル>
    アニマル−牛久
    <協同>
    協同−ガマーズ
    <牛久>
      ガマーズ
    11/15 B 牛久 牛久−エーザイ
    <ガマーズ>
    ガマーズ−国土
    機技研
    機技研−レッド
    <国土>
      レッド

  2. 学園リーグのお知らせ(Next game)
    日付:11月15日(土)
    対戦相手:レッド
    試合開始:14:00
    試合会場:工技院Bグランド
    集合時間:13:00
    その他:12:30からの試合の審判に当たっています。

オーバーヘッドキック

日本−ウズベク戦で先制されたとき、かわらやは思った。
「いっそ、キックオフシュートでもやればいいのに。」
 そんなばかな方法で点が入るものかという声が聞こえてきそうだが、先のアニマル戦で機械研の林選手が実際に得点しており、可能性はゼロではない。いや、それどころか、通常のシュートよりもむしろ確率は高いかもしれない。彼がこれまでに何度キックオフシュートを試みたのか知らないが、たぶん10回以下だろうと思う。ということは得点率は10%以上であり、練習すれば確率はもっと上がるだろう。得点率10%といえばかなりの高率である。シュート10本で1点も入らない試合はざらにある。実際日本−ウズベク戦では、前半だけで日本は11本、ウズベクは9本のシュートを放っている。直接ゴールを狙ったフリーキックでも、そのうちの10%が決まっているとは思えない。
 さらに、キックオフと同時にFWをゴール前へ走り込ませれば、シュートが外れてもそのリバウンドに絡むことは十分可能だ。ハーフラインからゴールラインまでは52.5m*1)、足の速い選手ならば6秒台前半、うまく助走をつければ6秒を切れる。Jリーガーのシュートのスピードは時速100km*2)だから、ゴールへ直接放り込むには、空気抵抗を考えなければ、約20度の角度で打ち上げればよく、ゴールまでの到達時間は約2秒である。ボールに働く空気抵抗はかなり大きいので、実際にはもっと高い角度で打ち上げなくてはならず、時間も3秒くらいはかかるだろう。したがって、キックオフからシュートまでの間に2〜3秒のタメを作れば、FWはシュートに合わせてゴール前へ走り込むことができる。
 失敗したとしても、カウンターアタックを食らってしまうような危険もないし、攻撃オプションの1つとして検討する価値はあると思うのだが、どうだろう?

*1) 競技規則では、競技場の大きさはタテ×ヨコそれぞれについて上限と下限が定められているのみだが、ワールドカップおよびオリンピックでは105m×68mと定められており、多くの競技場はこれに準拠している。
*2) かつて某バラエティ番組でT京高校出身Jリーガーのシュートの速度をスピードガンで測っていた。大体時速100km台の前半で、110kmに達していた選手はいなかった。


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