今年最後の公式戦は、前期で初めて引き分けに持ち込めた、電総研。試合後の忘年会のためにも、勝利で締めくくりたいところである。このため、相手のエース柳町選手に対してこちらは新田選手をマンツーマンであてるという戦法をとることにする。
前半、機械研のキックオフでスタートするも、すぐに攻め込まれる。最近の何試合かでは、立ち上がりに失点することが多く不安になるが、何とか最初の5分は無失点できり抜けることができた。今回は、攻め込まれっぱなしと言うことはないが、こちらの攻撃もうまい攻撃ができない。そんな中、16分に板倉選手が相手バックスの前方へのフィードボールを体に当ててはじくと、そのボールは相手ゴール前へ、そこをすかさず川上選手がマイボールにしてドリブルシュート、あっけなく先取点をとることができた。その2分後、今度は右のオープンスペースの村田選手にパスが繋がる。一旦ペースダウンした後、ゴール前にクロスボールを入れる。うまく川上選手が相手ディフェンスを引き付けファーサイドに詰めた板倉選手がフリーでこのボールをキープ。迷わず右足で打ったシュートはジャストミートではなかったが、ループぎみにキーパーの頭を越す形になり、2点差となる。2点差は付いたものの、時間が経つにつれ、電総研の攻撃も激しくなる。残り5分をきり、最後の集中を指示するものの、31分、左サイドからのコーナーキックをキーパーがハンブルし、混戦となったところを押し込まれ、1点差となる。これで電総研の意気も上がり、さらに分厚い攻撃を仕掛けてきたが、前半は1点リードで終わる。
後半は、立ち上がりこそ瀬尾選手の中央突破攻撃参加などで攻めるが、やはり電総研ペース。後半1分、自陣ゴール前の混戦で、クリアボールが中途半端で、少し遠目で相手に拾われる。そこから豪快なミドルシュートを決められる。これで完全に流れは電総研になり、なかなか攻撃ができない。バックスラインでボールをカットしてもそれをうまく攻撃に結び付けられない。(これはクリアボールを中盤が取ることができないだけでなく、バックス自身も闇雲にクリアしているところに原因がある。もっと上を目指すならば、パスにつながるクリアを心がけてほしい。)相手中盤でボールを拾われ、再攻撃を受けるといった感じだ。
電総研は、トップの選手が持ち込み、こちらのバックスが引きつけられたところで、後ろまたは横に叩いて、2枚目の選手が決めるという形を基本として攻めてきた。それでも一丸となった守備で失点は防いでいる。しかしついにトップがボールを受け、後ろに叩いたところで、ゴール右にシュートを決められた。「終わった。」と思ったが、天の助けかトップの選手がオフサイドという判定。首の皮一枚で押さえることができた。電総研も全体的に攻め上がっていたため、中盤にボールがつながればカウンターぎみの攻撃に転じることができた。苦戦はしていても、昨年までの一方的な試合とは違い、勝とうという意思は十分感じられた。そんなことで、その後の失点は防ぎ、前期に続いて引き分けとなった。
今回の試合では、電総研は筑蹴会やバルバロスの様な力強さは感じなかったものの、技術、戦術面でまだ機械研より勝っている事は実感できた。しかし、同じ土俵の上でサッカーができるようになってきたのは確かである。機械研のパターンと言えるものを完成し、どんな相手に対してもその形ができるサッカーをしたいものである。
今回の試合の教訓:クリアは落ち着いて蹴ろう。
【結果とポジション】
2―1 | 得点者: | 前半 川上、板倉(A: 村田) | |||
機械研 | 2( )2 | 電総研 | |||
0―1 |
川上 | 川上 | |
板倉 林 村田 | 板倉 林 村田/木村 | |
波潟 新田 | 波潟 新田 | |
沢田 瀬尾 是永 | 沢田 瀬尾 是永/森川 | |
中嶋 | 中嶋 | |
谷川 | 谷川 |
後半途中の交代:村田選手→木村選手(20分)、是永選手→森川選手(25分)
控えと応援:安達選手、小河原さん、吉川さん、矢橋さん(新田選手ご友人)、沢田選手Jr(桂吾君)