正規混合分布の特殊なクラスである Radial Basis Boltzmann Machine と呼ば れるモデルの汎化バイアスの非単調な振舞いを示した. 高い温度 (つまり小さい分散) では汎化バイアスは とともに線形に増加する. 一方,分岐点では 4 次の キュムラント に依存した分岐の振舞いがみられた.
のとき,汎化バイアスは分岐した直後では の増加 とともに減少する. バイアスが減少している間,可変なパラメータの数は増えている. これは通常 TIC が可変なパラメータ数を測っているという暗黙の了解を破っ ている. この現象は, の最適な選択に影響を与える. 最適な汎化能力 が分岐点のあたりで達成されるときには, を増やした方が経験尤度もバ イアスも減らせるのである.
のとき,理論的には分岐が -way であることを予測したが, 数値的な不安定性などから,実験的には観察されなかった.
ここでの解析は 1 次元で対称な分布であったが,高次元でも定性的な性質が 保たれていると考える.