約3000年前〜7000年前の火山活動では,ポンマチネシリ,西山,北山の3つの火山体が形成されました.ポンマチネシリ(アイヌ語で小さい女山を意味します)は,下部,中部,上部に分かれており,主に安山岩やデイサイトの溶岩,溶結火砕物でできています.西山は単成火山で玄武岩の溶岩・降下スコリア・溶結火砕岩でできています.北山は安山岩溶岩でできています.
 2500〜1100年前には,ポンマチネシリの南側に阿寒富士が形成されました.阿寒富士は玄武岩溶岩流や降下火砕物でできた成層火山です.
 1100年〜400年前には,水蒸気爆発や降下火砕物の活動によって,ポンマチネシリの山頂火口ができました.約700年前にはポンマチネシリ旧火口が形成され,400年前には赤沼火口ができました.最近数100年間では,小規模な水蒸気爆発が何度か発生しています.近年では,1955-56年,1989-90年,1996年11月21日,1998年11月9日に水蒸気爆発が発生しています.

ポンマチネシリの赤沼(北西の火口) 〔宝田撮影)

ポンマチネシリの青沼(南西の火口)と阿寒富士 第4火口からの噴煙(宝田撮影)

ポンマチネシリ上部の溶結火砕岩(宝田撮影)

中マチネシリ火口 (宝田撮影)

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