研究紹介

研究テーマについて紹介します

私の研究活動は、1)地質図の作成、2)化石・古生物の研究、3)教育普及活動の3つに分けられます。地質図と古生物は純粋に研究ですが、これらの研究内容や成果を一般の人たちや社会へ向けた普及を行っています。

地質図の作成

地質図とは、私たちが生活する地盤を構成する岩石や地層の分布を色付きの情報で表した地図のことです。私が所属する産業技術総合研究所はかつては地質調査所と呼ばれる研究所で、19世紀後半から日本国内の地質図を作成してきました。現在は、日本全国を5万分の1の区画の“図幅”に区切り、区画毎に地質図を作成しています。この区画毎の地質図を『地質図幅』と呼びます。地質図は、地下資源探査やダムやトンネルなどのインフラ整備、最近では地震などの地質災害を軽減する目的で使われています。私は現在、東海地域で地質調査を実施し、この地域の地質図を作成しています。

化石・古生物の研究

化石とはいったい何でしょうか?化石とは、過去に生きていた生物が地中に埋まり遺骸になってしまったものです。化石とは遺骸そのもののことで、古生物とは過去に生きていた生物のことです。古生物の見た目や生活の様子を化石から推定・復元する学問のことを古生物学といいます。古生物学は、過去の生物を復元するだけでなく、その生物が生きていた地球環境を復元したり、化石が含まれる地層の年代を推定したりする研究でもあり、過去の生物と地球の関わりを明らかにするという目的もあります。私は主に貝類の化石を材料として、過去の生物や地球環境を復元した上で、古生物学が私たちの将来の生活に役立たせる研究を模索しています。

教育普及活動

化石や地質の研究の面白さを多くの人に伝えるための活動をしています。「化石」や「恐竜」はよく知られ、子供たちには大人気です。とくに幼少期の男の子が必ず通る“道”でもあります。彼らの興味を引き揚げ、さらに研究の面白さを伝え、興味や知識欲を持続してもらうため、博物館などで行われる普及講演や化石採集などの野外観察会などのイベントを企画、実施しています。また、小中高の生徒たちを主対象とした日本古生物学会での「化石友の会」の活動も行っています。

研究業績

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