パワースペクトルを用いた深度推定

産総研
last updated 2023.9.22
深度推定
浦川地域の磁気異常を例にして(あまり良い例では無い)
パワースペクトル
  • もとの磁気異常図(urakawa_mag.eps)
    original
    コンター間隔20nT;赤→正異常;青→負異常
  • トレンド
    trend2
    コンター間隔50nT;赤→正異常;青→負異常
  • 一次傾向面を除いた残差異常
    res02
    コンター間隔50nT;赤→正異常;青→負異常
結果
  • パワースペクトルをm=nの場合について計算した。
    ここではA、B、Cの3本の直線が引ける。

    ln(P)=lnC-2kzでkは波数(周波数に2πをかけたもの)
    直線A、B、Cの傾きはそれぞれ-47.06、-12.9、-5.8となった。
    k=2πxだから、グラフの傾きは-4πzである。よってzは
    直線Aで-47.06÷(-4×3.14)=3.74km
    同様にしてBは1.02km、Cは0.46km
    今、このデータでは飛行高度が1500ft=約450mなので実際の深度はこれより0.45km浅い。
    ゆえに地表からの深さはAは約3.3km、Bは約0.5km、Cは約0.0km、となる。
    実際は地表に超塩基性岩体が露出しているが、平均上面深度であるから、このくらいは妥当と考える。
実際のプログラム

加藤元彦(1987)のプログラムに手を加えたもの)こちら