Profile
松本 信洋(MATSUMOTO Nobuhiro)
〒305-8568 茨城県つくば市梅園1-1-1 中央第3
研究紹介
1. 標準ガスに関する研究・開発
ガスクロマトグラフ,赤外分光計などの分析機器によって気体試料の成分を定量するためには,これらの機器を何らかの方法で校正する必要があります。
その一つとして,高圧ガス容器内に充填されている既知濃度の(混合)標準ガスを用いて検量線を作成する方法があります。
これらの標準ガスは複数成分の高純度ガスの質量を精密に秤量しながら容器内で混合される事によって調製されます(質量比混合法)。 この秤量を精密に行うために必要な充填ガス質量測定装置の開発、および、調製の原料である無機高純度ガス中の不純物分析、調製した混合標準ガスの評価方法の開発に取り組んできました。
2.キュリー・ワイスの法則に基づく定量分析法”有効磁気モーメント法”
「一次標準直接法」は標準物質を用いずにSI単位を基準に物質量または物質量分率を直接決定できる定量分析法であり、
これに該当する分析法としては、重量法・電量分析法・凝固点降下法があります。
本研究では,これらの分析法とは異なる原理の定量分析法の実現を,電子の磁性を利用する事によって試みています。
(JSPS科研費[No.24750077, No.17K05918, No.21H01972]の支援を受けて実施しています)
短編解説: NMIJニュースレター第18号(2023年11月)p.2