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国立研究開発法人 産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 合成生物工学研究グループ
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻 生命機能分子工学分野 宮崎研究室

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極限環境生物の生き様を楽しむ

我々が生きている環境とはかけ離れた環境にも多くの生物が生育していることは、今や周知の事実です。とは言え、今なお面白い。極限環境微生物を通じ、自然の驚異を楽しむこと、適応戦術を理解すること、特殊な生物機能を利用することを行なっています。新たな生命現象の発見を求め、定期的なフィールドワーク(サンプリング)も行います。最近、ゲノム工学を革新する可能性を秘めた、いくつかの重要な発見もしています。

【キーワード】 環境適応 | 温泉 | 高温 | 遺伝子資源 | サンプリング

Thermus thermophilusの温度適応

高度好熱菌Thermus thermophilusは好熱菌のモデル生物であるとともに、リボソームの構造解析がなされた微生物として有名です。遺伝子操作性にも優れていることから、リボソーム研究や宿主機能改変の観点でも研究を進めてきました。特に、温度適応の観点から研究を進めています。変異株の作成過程で構築したベクター類は理研BRCから入手可能です。
RIKEN BRC: pUC4KrA1 | pUC4KrB1 | pUC4KrA1Hg

高熱環境からの微生物スクリーニング

【有馬温泉】
Thermus thermophilusRhodothermus marinusRubrobacter xylanophilusなどを単離しています。有馬温泉は内陸にありながら海水が地下を通って地上に吹き上げてきた「海洋性」ということです。実際に有馬から単離されたThermus thermophilusは海水系の培地でないと生育が不良となります。「淡水系」と「海水系」T. thermophilusの適応進化の機構をゲノム解析と実験で解明しようと考えています。T. thermophilusはじめ、単離したいくつかの株についてはゲノム解析も進めています。
地図片手に泉源探し有馬温泉単離菌 新種かも?

【伊豆半島の温泉】
2018年に開催されたThermus thermophilus単離50周年集会後、伊豆の温泉から採取した単離株(HC11, Half Century-11)のゲノム解析も行いました。50年前、同じ場所から大島先生が単離したHB8と最も近縁!