速報6/5(20000606-08.38.30)
From: SHINOHARA
地質調査所 有珠火山噴火対応状況速報 - 2000.06.05
■6/5の有珠火山活動状況情報
◎噴火活動は継続
西山西麓と金毘羅山西麓の複数の火口から水蒸気主体の白煙を上げる活動を継続。金
毘羅山のK-A火口では小規模なジェットの噴出ととも に、噴石を放出する噴火(炸裂
型噴火)が間欠的に発生しており、K-B火口では頻繁 に噴石を放出する炸裂型が起こ
っています
◎地殻変動は鈍化傾向
セオドライトなどの観測によると,西山の火口群付近を中心とした地盤の隆起は鈍化
傾向ながら継続中。
◎地震活動他に変化なし
地震や空振は回数は少ないが、引き続き起きている。
■地質調査所の調査
◆現地調査
◎セオドライトによる地殻変動観測
有珠山西麓および北麓についての観測を継続。
◎自動光波測距装置による連続観測
有珠山西側について自動光波測距装置による観測を継続。
隆起活動が継続している西山火口群付近の地殻変動の自動連続観測を可能にするた
め、所員2名が6/3-6に現地に出張し、新たに観測目標点を設置する作業を行ってい
る。
◎地下水観測
有珠山周辺の観測井(通産局1号および2号)について地下水位観測を継続。観測2号
井についての水位記録のホームページによる公開を始めた(アドレスは
http://gxwell.aist.go.jp/)。
所員1名が6/5-8に現地に出張し、地下水位の連続観測機器の設置作業を行っている。
◎空中物理探査
空中物理探査の1回目を6月中に行う予定。
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