速報4/12(20000414-18.06.47)

From: SHINOHARA
地質調査所 有珠火山噴火対応 (2000.04.12)
■4/12の有珠火山活動状況情報
◎噴火活動続く
噴火活動は西山西麓と金毘羅山西側山麓でマグマ水蒸気爆発が断続的に続いている。
■地質調査所の調査
◆現地調査
◎洞爺湖東湖畔における地殻変動観測
洞爺湖温泉西部の地殻変動状況を観測するために、セオドライト(測量機器)による
観測を継続。
◎自動光波測距装置による連続観測
自動光波測距装置を設置。
◆分析・解析
◎昭和新山の噴火推移と発生した火砕流についてのまとめ
昭和新山では、1943年12月から6ヶ月間の地震活動後、水蒸気爆発やマグマ水蒸気爆
発が発生した。この爆発は1944年6月から始まり、その後も爆発継続時間や頻度は小
さいものの1945年8月まで続いた。この噴火では小型の火砕流(1944年7月11日発生)
が1回発生した。この火砕流は、噴煙が上空1km前後まで上昇したものの浮力が獲得
できず、噴煙柱崩壊を引き起こしたために起きた。この火砕流は樹木の半面を焼いた
ようだが火砕流の温度について正確なデータはない。ドーム形成は地震発生時から始
まり、約300m隆起し、1945年10月に終了した。
◎ 4/7のASTER画像に関する解析結果をプレス発表
4/7に撮影されたASTER画像の解析結果について,筑波記者クラブにプレス発表を行っ
た.毎日新聞より問い合わせがあり,明日掲載予定.このほか,朝日新聞からも質問
を受けた.

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