日本の科学切手 40年代編

 どこまでが科学の切手か?というのは著者の趣味と都合(主にネタを考える時間)で決めてしまいましたぁ。_(._.)_

では、日本科学切手の黎明期からスタート

アルコール専売10年 GOOD!

「アルコール専売制度10年」1948.9.14発行


 渋い渋い渋すぎるー。(褒めてます)
黄褐色単色にエチルアルコール(ethyl alcohol: ethanol)の分子式。
上には前時代的な蒸留塔。 左右にはアルコールの原料に使うサツマイモの葉っぱ。(って事はイモ焼酎?)
なんとこの切手、世界で最初の化学式切手! 偉いぞ、郵政省!(拍手)
 だが、上には上がいる。

追記: この切手の一番右の蒸留塔は鹿児島県出水に現存するそうです。この塔でサツマイモをもろみにして発酵・蒸留させ、中央の塔でさらに蒸留して95%程度にして(水とエタノールは共沸混合物を作るのでこの位が普通の蒸留の限界)、左の塔で脱水し純粋なエチルアルコールができる仕組みだったそうです。 ちなみに2015年に、このもろみ塔は第031号化学遺産に認定されました。目出度し目出度し。新井様情報ありがとうございました
追記2: この蒸留塔は千葉県の国鉄稲毛駅近くにもあったそうです。若林様情報ありがとうございました 


浮揚天頂儀 Not So Bad

「緯度観測所設立50周年」1949.10.30発行

 1899年の万国測地学協会の決議に従い作られた、岩手県奥州市水沢にある緯度観測所開設50周年記念の切手。このほかにも同様の観測所は、北緯39度8分上にあるイタリアの小島サンピエトロ島のカルロフォルテ、北米の東海岸のゲイザーズバーグと西海岸のユカイアにも開設された。 (その後、中央アジアのチャルジャイ、アメリカ中部のシンシナチが追加開設された)

 デザインは浮遊天頂儀と経線・緯線。天頂儀は子午線上の恒星を観測し観測点の緯度を精密に検定する装置で、精巧な水準器と望遠鏡から構成される。「浮遊」天頂儀は、水準器の煩雑さを省きより正確な測定をするため、水銀層に全体を浮かべて水平を保つ仕組みとなっている。

 なおこの浮遊天頂儀は、所在地のある水沢局の昔の風景印(1955.3.15-1997.1.23)でも取り上げられている。

 ただしここに描かれてる経線はおかしな所があるそうです。詳しくは川井様のHPの科学切手の図がちょっと変だよ!のコーナーをご参照ください。



はじめての野口英世切手 Not So Bad

「文化人切手;野口英世」1949.11.3発行

 日本の科学者切手の第一号。

 野口英世(1876-1928)は、1歳の時囲炉裏で左手に大やけどを負うというハンディキャップを負いながらも、自身の驚異的な努力でノーベル生理学・医学賞に三回もノミネートされる程の世界的細菌学者となり、アフリカの風土病の黄熱病の研究の為に自ら黄熱病に罹りガーナで命を落としている。
 彼の業績のいくつか(狂犬病病原体特定、トラコーマ病原体特定等)は現代では否定されている物も少なくないが、彼の生き様は今でも尊敬の対象となり多くの伝記が書かれている。

 文化人切手の筆頭に取り上げられるだけの事はあって日本での人気は非常に高く、これ以降ものべ4回5回(2016.6現在)も切手になっており風景印にも3件程取り上げられている。


続きはこちらへ→[Back to 50's]

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