江渡 浩一郎 プロフィール

  • 平成14年9月〜平成16年3月 独立行政法人産業技術総合研究所 情報処理研究部門 特別研究員
  • 平成15年4月〜 東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科 非常勤講師
  • 平成16年4月〜 独立行政法人産業技術総合研究所 情報技術研究部門 研究員

作品制作

  • 江渡浩一郎:studies,2004.
  • 江渡浩一郎:LivingWebBrowser,2002.
  • 東泉一郎,杉原聡,島田卓也,江渡浩一郎,岩政隆一:インターネット物理モデル,日本科学未来館,2001.
  • 江渡浩一郎:BurroghsWeb,2001.
  • 江渡浩一郎:遅れてくる影,磯崎新「間」展,2000.
  • 江渡浩一郎,山口優:WebBrowserMusic,2000.
  • 江渡浩一郎,山口優:WebAuditoryWorld,2000.
  • 江渡浩一郎:reflections,2000.
  • 江渡浩一郎:LifeGameMusic,坂本龍一オペラ「LIFE」,1999.
  • 江渡浩一郎:SoundCreatures on the Web,キヤノン・アートラボ, 1999.
  • 江渡浩一郎:SoundCreatures,キヤノン・アートラボ, 1998.
  • 江渡浩一郎,岩井俊雄,坂本龍一:RemotePiano - playing piano over the Internet,1996
  • sensorium project:WebHopper,sensorium, 1996
  • 江渡浩一郎,contact,1996.
  • 江渡浩一郎:RealPanopticon,1995
  • 江渡浩一郎:Hotlist eXchange,1995.
  • 江渡浩一郎:DotPaint,NTTアド,1995.
  • 江渡浩一郎:RemoteEye,1994.
  • 江渡浩一郎:PeepHole,1994.

受賞

  • アルス・エレクトロニカ賞 グランプリ,「sensorium」,1997.
  • アルス・エレクトロニカ賞 グランプリ,「Music plays Images×Images play Music」,1997.
  • アルス・エレクトロニカ賞 Honorary Mention,「SoundCreatures」,1999.

  • Javaに関する技術・応用・表現大賞 表現部門準大賞「sensorium」,1997.
  • 日本植物工場学会論文賞「WWW圃場画像獲得システム」,日本植物工場学会,1998.

審査

  • 2004年度日本建築学会技術部門設計競技「ユビキタス・ネットワーク技術を活用した建築・都市・環境空間システムモデル」,2004.

招待講演

  • 江渡浩一郎:アート・エンターテインメントにおける音インタフェース,第109回ヒューマンインタフェース・第52回音声言語情報処理共催研究会,2004.
  • 江渡浩一郎:ネットワークとアート,またはメディア・アートはヒューマン・インタフェースの夢を見るか,情報処理学会ヒューマンインタフェース研究会,2003.
  • Kouichirou Eto, Network and Art, 東京藝術大学美術学部先端芸術表現科, 2003.
  • 江渡浩一郎:ソフトウェア・アートの誕生,シンポジウム"アート.ビット コレクション"によせて,ICC,2002.
  • 江渡浩一郎:ヴィジュアル・プログラミング環境,シンポジウム ヴィジュアル・プログラミング,ICC,2002.
  • 江渡浩一郎:文学的プログラミング,シンポジウム art_bit_culture,ICC,2002.
  • 江渡浩一郎:between World Wide and Web,シンポジウム art_bit_culture,ICC,2002.
  • 江渡浩一郎:ネットワーク上の音楽社会構造,Microwave International Media Art Festival,2001.
  • 江渡浩一郎:公開パネル討論 コンピュータメディアと表現,情報処理学会 第61回全国大会,2000.
  • 江渡浩一郎:インタラクションデザイン研究会,京都工芸繊維大学,2000.
  • 江渡浩一郎:ライティング・スペース・デザイン研究,武蔵野美術大学基礎デザイン学科,2001.

研究会発表

  • 江渡浩一郎:qwikWeb,FSIJ&SEA合同フォーラム月例会,2004.
  • 江渡浩一郎:ユニックス・イズ・ザ・バッドノウハウ,バッドノウハウカンファレンス2004,2004.
  • 守岡知彦,江渡浩一郎:文字知識処理環境CHISEの基盤ソフトウェア,Linux Conference 2003,2003.
  • 江渡浩一郎:ウェアラブルはすでに流行っている,第8回ヒューマンインタフェースプロフェッショナルワークショップ,2003.
  • 江渡 浩一郎:音声メモの活用: Wikiによる映像・音声の共同編集,キーボード&入力インターフェース研究会,2003.
  • 江渡浩一郎:WebHopper,Master's thesis,1997.
  • 二宮正士,遠藤勲,斎藤元也,美濃伸之,小川茂男,江渡浩一郎,山本謙治,南石晃明:WWW衛星画像カタログデータベース,システム農学,13:24-31,1997.
  • 二宮正士,木浦卓治,江渡浩一郎,南石晃明,上田正和:WWW圃場画像獲得システム,植物工場学会誌,9:12-19. ,1997.
  • 二宮正士,木浦卓治,江渡浩一郎,南石晃明,上田正和:WWW用リアルタイム性画像システムFieldEyeとWWW汎用BBSシステムWebBBS,農業情報利用別冊,8:90-91.,1997.
  • 江渡浩一郎,能登信晴:日本語化MOO「AndroMOO」のデモンストレイション,日本シミュレーション&ゲーミング学会 第7回全国大会,1995.
  • 二宮正士,屋良佳緒利,江渡浩一郎,山本謙治,南石晃明,渡辺達三,大森宏:検索機能を持つWWW画像データベース「Lotus in Japan(日本の蓮)」の構築,農業情報研究,3(2),pp. 109-125,1994.
  • 二宮正士,江渡浩一郎,山本謙治,南石晃明:gccとFORMを利用したWWW画像データベースへの検索機能の付加,農林水産省 情報研究会要旨,1994.
  • 江渡浩一郎,山本謙治,南石晃明,二宮正士:検索機能をもつWWW青果物市況情報データベース"NAPASS for Web"の開発:WWWの機能を利用したインターフェースと検索結果の視覚化,システム農学会秋期シンポジウム・一般講演要旨集. 11-12.,1994.
  • 江渡浩一郎,山本謙治,南石晃明,二宮正士:WWWに対応した青果物市況情報データベース"NAPASS for Web"の開発,農業情報研究,3(2),pp. 127-141,1994. 研究発表
  • 江渡浩一郎:Ruby/CHISEの実装とIDSによる字形構造分析の試み,CHISE Symposium 2003,2003.
  • 藤原義久,江渡浩一郎,鈴木泰博:説文解字のネットワーク,CHISE Symposium 2003,2003.
  • 江渡浩一郎,杉原聡,島田卓也,東泉一郎,岩政隆一:ボールの流れでInternetの仕組みを表現した「インターネット物理モデル」の構築,情報処理学会 第64回全国大会,2002.
  • 江渡浩一郎:WebAuditoryWorld,筑波大学 感性評価構造モデル構築特別プロジェクト,2000.
  • 江渡浩一郎:WebAuditoryWorld:WWWを元にした聴覚的仮想世界生成システム,日本ソフトウェア科学会 WISS2000,2000.
  • 江渡浩一郎,能登信晴:日本語化MOO「AndroMOO」のデモンストレイション,日本シミュレーション&ゲーミング学会 第7回全国大会,1995.
  • 江渡浩一郎:情報空間に街角や路地はどう生成されるか,慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科,1994.
  • 江渡浩一郎:コンピューターにおける無制限の有限について,環境情報学って何だろう1994,1994.
  • 江渡浩一郎,能登信晴,宮田和樹,五十嵐洋介,吉田悠樹彦:Internetにおける新たな情報共有のかたち,環境情報学って何だろう1994,1993.

文章執筆・翻訳

  • ケイシー・リース,江渡 浩一郎訳:プログラミング・メディア,InterCommunication No.47,NTT出版,2003.
  • 江渡浩一郎:音の交流から生まれる次世代の音楽,AERA MOOK 音楽がわかる.,朝日新聞社,2001.
    ネットワークを素材とした音楽制作,社会構造と音楽構造の関係について執筆.

  • 江渡浩一郎:誰が影響を与えたか? ,InterCommunication No.32,NTT出版,2000.
    自分に影響を与えた芸術についての文章.

  • 江渡浩一郎:SoundCreatures,Revista de Arte Sonoro,2000.
    スペインの現代音楽を専門とするジャーナルに収録.

  • 江渡浩一郎:簡単なCGIとFORMの使い方,1994.
    日本で最初にCGIを用いたホームページを公開.

作品展示とメディア掲載

  • どうする? どうなる? 私たちの21世紀 人物・日本の国際競争力100人,文藝春秋 6月臨時増刊号,2000.
    「サブカルチャーの鬼才 ― メディアクリエイターが世界に放つアートの傑作」(推薦者 桝山寛)
  • 江渡浩一郎:LivingWebBrowser,2002.
    掲載: JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会),JAGDA教科書 コンピュータとデザイン,六耀社,2002.

  • 江渡浩一郎:SoundCreatures,キヤノン・アートラボ, 1998.
    展示: キヤノン・アートラボ8(東京),アルス・エレクトロニカ(オーストリア),Microwave Festival(香港)
    掲載: 京都造形芸術大学編,情報デザインシリーズ Vol.6 情報の宇宙と変容する表現,角川書店,2000.
    InterCommunication No.30,特集 次世代インターネットが拓く世界,1998.
    Ars Electronica 20 Years of the Festival for Art,1999.
    記事掲載:朝日新聞,日経産業新聞,日経工業新聞,日経物流新聞,ぴあ,BRUTUS,STUDIO VOICEなど.

  • 江渡浩一郎,岩井俊雄,坂本龍一:RemotePiano - playing piano over the Internet,1996
    実施:水戸芸術館,アルス・エレクトロニカ,恵比寿,World Financial Center (New York)
    展示:ICC
    掲載:朝日新聞,INTERNET magazine,WIRED,InterCommunication,Internetworkingなど

  • sensorium project (江渡浩一郎,東泉一郎):WebHopper,sensorium, 1996
    当初Web上で公開を行い,その後アルス・エレクトロニカ・センターに常設展示された.
    1997年度のアルス・エレクトロニカのテーマ・イメージとして,書籍,ビデオ,DVDなどの表紙画像として採用された.
    掲載:Information Graphics,Thames & Hudson (邦訳「図説 インフォメーショングラフィックス」MdN)
    Martin Dodge,Rob Kitchin:The Atlas of Cyberspace,Addison-Wesley,2002.
    Martin Dodge,Rob Kitchin:Mapping Cyberspace,Routledge,2000.
    雑誌:GEO,ニフティサーブマガジン,Sound & Recording magazineなど.
    テレビ:NHK Network Jungle

  • 江渡浩一郎:PeepHole,1994.
    掲載:インターネット・マガジンなど.

作品制作協力

  • SCEI:くまうた,PlayStation2,2003.
  • 日比野克彦:NHKスペシャル 旅立ちの日,NHK,2001.
  • AuroraWeb,科学技術振興事業団,1999.
  • sensorium project:Night and Day,1998.
  • sensorium project:YOU:You are not who you were. ,1997.
  • 坂本龍一,江渡浩一郎:WebSound - music generated by the httpd,1997.
  • 坂本龍一,江渡浩一郎:let's have a look,1996.
  • 松本弦人:Moving Text,ICC,1995.
  • 立花ハジメ:信用β on the Web,ICC,1995.
  • 藤幡正樹:目と速度,ICC,1994.

イベント運営

  • CHISE Symposium 2003,CHISE Project,2003.

  • Art.Bit Collection展,NTT InterCommunication Center,2002.
    プログラミングをテーマとしたアート作品の展覧会を開催.
    藤幡正樹東京藝術大学教授と共にキュレーションを担当.

  • InterCommunication'95 "on the Web" −ネットワークの中のミュージアム−,ICC,1995.
    ネットワークの中だけの展覧会を開催.ディレクションを担当.

教育活動

  • 情報デザイン演習II,多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科,非常勤講師,2001.
    自作のRuby用マルチメディア・ライブラリーを用い,プログラミングを用いた作品制作についての授業を行なった.

  • 科学技術と表現,東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科,プロジェクト講師,2003.

ソフトウェア

  • Ruby/CHISE:日中韓(約8万字)の漢字をあやつるRuby用ライブラリ.フリーソフトウェアとして公開.
  • Ruby/sgl:簡単にマルチメディアを扱えるRuby用ライブラリ.

主要作品の概要

  • 東泉一郎,杉原聡,島田卓也,江渡浩一郎,岩政隆一:インターネット物理モデル,日本科学未来館,2001.
    東京お台場に建設された日本科学未来館において,インターネットの仕組みを流れるボールによって表現した「インターネット物理モデル」を構築した.インターネットはパケット交換方式によって通信を行うが,この方式は通常の電話交換の仕組みと比べ,わかりずらい.ここでは白と黒の玉を16個並べたものを1パケットとし,先頭の8個をヘッダー,後半の8個をデータとすることにより,パケットの形式をわかりやすく表現している.展示会場には人の高さ程度のルータが10個おかれ,自分の作ったパケットがそのルータ間をルーティングされながら目的となる端末へと送られていく様子を観察することができる.

  • 江渡浩一郎,岩井俊雄,坂本龍一:RemotePiano - playing piano over the Internet,1996.
    メディア・アーティスト岩井俊雄と音楽家坂本龍一の二人による「Music Plays Images × Images Play Music」と題したコンサートにおいて,コンサート会場をインターネットに接続し,インターネット経由でピアノを演奏できるようにする「RemotePiano」というパフォーマンスを行なった.このコンサートは映像と音楽とを相互に変換することにより両者の関係を再構築するという実験的なものである.
    コンサート会場をインターネット経由でライブ中継するという試みが様々に行われているが,通常の形態におけるインターネット・ライブ中継は単に会場の様子を配信するだけであり,メディアの形式としてはテレビの生放送と違いはない.しかしインターネットの双方向性という特徴を生かせば,各クライアントから会場への接続という通常の逆の接続を行うこともできる.このパフォーマンスでは,各クライアントからJavaアプレット経由で会場へ音のパターンを送り,会場のピアノにMIDI経由でその音を送るという方法により,多数のクライアントから一台のピアノを演奏するシステムを制作した.このシステムを用い,コンサート中のパフォーマンスとして,ステージ上にいる坂本龍一と,インターネット・ライブ中継を見ている多数の視聴者とが共演するという実験を行った.

  • 江渡浩一郎:SoundCreatures,1998.
    メールやWebなどを用いたネットワーク上のコミュニケーションは,通常日本語や英語などといった自然言語によって行われている.つまり,言語の種類によって,あらかじめコミュニケーションの範囲が規定されてしまっていると言える.しかし,音声や映像といった直感的な形式の場合は,言語を理解できなくてもそこで何らかの情報が伝えられる可能性がある.
    「SoundCreatures」は,ネットワーク上での音楽を用いたコミュニケーションの可能性を探った実験的作品である.インターネットからアクセスした来訪者は,そこで自分の気に入った音のパターンを入力することができる.展覧会場を動き回る音のロボットは,その音のパターンを受け取り,メロディーとして演奏する.展覧会場からはそのロボットに対して,音のコマンドを送ることができる.例えば,オクターブアップとかテンポダウンなどといった音楽的な要素を操作することができる.また,その会場の中で音のロボットは自律的に動き回り,他のロボットと衝突した際にそれぞれが持つ音のパターンの情報を交換する.このように,ネットワークからのメロディーの入力,会場からの音のコマンド,ロボット同士の音の交換という三つの異なる階層における音の変化の仕組みによって,会場ではそれらの入力が一体化した形で音楽の演奏が行なわれ,結果としてゆるやかに変化し続ける音のコミュニケーション空間が生成される.

  • sensorium project:WebHopper,1996.
    インターネットにアクセスするということは,通常一人で行う行為である.しかし実際には,インターネットには多数のサーバが接続され,そこで同時に複数のユーザが様々な情報にアクセスしている.通常そのような事実は技術の背後に隠され,見えなくなっている.この「WebHopper」では,そのようなインターネットを支える技術的基盤を,情報のリアルタイムの可視化によって表現した作品である.ユーザがアクセスするWebサーバの地理的な位置を世界地図上で視覚化することにより,インターネットが世界中に繋がっているという事実を目に見えるようにしている.
    「WebHopper」は,多数の大学・研究機関を接続するWIDEプロジェクトの国際回線を流れる情報を監視し,海外のWebサーバへのアクセス情報から,どのクライアントからどのWebサーバへ接続を行っているかのIPアドレス情報を記録する.その接続先となるIPアドレスが別の接続先へと変化した場合に,その変化情報をWebサーバ間の移動として解釈する.そして,発信元となるIPアドレスと接続先となるIPアドレスの組を,それぞれドメイン名に変換し,そのドメイン名の登録情報(住所)を調べ,緯度・経度情報に変換し,結果として得られた緯度・経度情報の組を世界地図上に移動する線として表示する.Web上の作品として一般に公開し,Javaアプレットによりだれでもアクセスできるようにした.

  • 江渡浩一郎:LivingWebBrowser,2002.
  • 江渡浩一郎,山口優:WebBrowserMusic,2000.
    Web上の情報(Webページ)は,HTMLというタグによって構造化された形式によって記述されている.それは最終的にはWebブラウザ上のWebページとして表示されるため,構造化された形式そのものはユーザからは見えないものとなっている.しかし,例えば視覚障碍者向けにWebページを音に変換する場合や,Semantic Webで扱っているWeb上のデータへのメタデータのように,元となったデータが持つ形式そのものに焦点を当てて取り扱う場面もある.
    ここではWebページの持つ構造化された形式そのものに焦点をあて,その形式を直感的なメディアに変換し,通常Webブラウザで見ているページでは見えなくなっている情報を目に見えるものとして表現した.「WebBrowserMusic」では,タグ付けされたデータを楽譜のような音指定情報として取り扱い,音に変換(聴覚化)することにより表現した.「LivingWebBrowser」では,抽象的な色彩や形態の動きに変換(視覚化)し,表現した.ここではWebページの持つデータ形式の傾向をいくつかに分類し,その分類毎にデータ表現形式を変更している.