4  地殻応力の評価

大きなセンベイを食べる時、両手で「ぐぐぐっ」と力をいれて割ってから食べることがありますが、地震の発生もこれに似ています。もちろん「センベイ=地殻」、「手の力=地殻応力」ということで、地殻応力が高まれば、あるときパリッと地殻が割れて地震がおこります。そういうわけで(?)地殻応力をモニタリングすることは地震発生予測にとってもとても重要な仕事です。そこで私たちは、地震波形の解析や原位置測定などのいろいろな方法で地殻応力状態を推定するための研究をしています。その一環として、近年私は地震波形データからS波部分を取り出して伝搬速度の異方性を解析することにより地殻応力の方位を自動推定(モニタリング)するツールをつくりました。この解析結果は、産総研の研究データベース(RIO-DB)の中の地殻応力DBに登録されています。これは元産総研研究員の水野博士が開発したデータベースで、日本各地の応力方位に関する既存の研究成果が登録されています。ご興味のあるかたはリンクをたどってみてください。

 

 

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更新2009-6