4.ソフトの技術的内容とインストール方法
基本情報
フォートランで書かれたいくつかのコアプログラム(コンパイラはg77、 ifort。それ以外は未確認)をBシェルでつないで一連の処理を実行します。Windows(XP、Vista、Windows7)とLinux(Fedora 10、CentOS5)で動作確認済です。
(Windowsの場合)
アーカイブをダウンロードして展開すれば実行できます。レジストリは書き換えませんので、アンインストールはフォルダをごみ箱に捨てるだけでOKです。デスクトップあるいはCドライブ直下など、好きな所で展開してお使い下さい。
(Linuxの場合)
フォートランプログラムは実行ファイルもパッケージに入れておきましたが、念のため再コンパイルするのが無難です。コンパイルとインストールは、アーカイブを展開した後srcディレクトリに入ってInstall_linux.shを実行すればOKです。描画にはgnuplot(フリー)を用いますので、お使いのPCにインストールされていなければ別途インストールする必要があります。
Windowsでのプログラムの実装
開発および動作環境は基本的にLinuxを基本としています。WindowsではCygwin(フリー)でフォートランソースをコンパイルしてMSYS(フリー)でシェル環境を実装しました。描画ツールとしてgnuplotを同梱しました(コンパイル済。ただしソースも同梱)。よって、ご自分でソースを書き換えた場合は、PCにCygwinをインストールして再コンパイルして下さい。コンパイルとインストールは、アーカイブを展開した後srcディレクトリに入ってInstall_win.shを実行すればOKです。
必要となるPCの性能 (参考値)
必要となるPC性能の参考値として、本プログラム開発環境での「6.デモデータ」の計算例について述べておきます。すなわち、Windows XPとLinuxのデュアルブートにしてあるPC(CPU:Intel(R) Pentium(R) D CPU 3.00GHz/メモリ:2GB)では、どちらのOSでもCPU時間(timeコマンドのuserの結果)は2分30秒ほど(コンパイラはどちらもg77)、メモリは300MBほど要しました(ソースコンパイル時にPARAM.hを編集して配列の次元を変更することで調節可能です)。しかし実時間(timeコマンドのrealの出力)では、Linuxで3分弱だったのに対し、XPでは15分ほど要しました(XPではMSYSによるシェル処理やファイル入出力に時間がかかっている?)。一般に同じような傾向があるかは断言しにくいのですが、この結果からは、お試し用にWindows、本格的な利用は(コンパイラもintelコンパイラ=ifortにして)Linuxという位置付けが良いように思いました。
プログラム本体の必要HD容量は14MB程度ですが(WindowsとLinuxで同じ)、このデモには120MB弱程度が必要となります(プログラム本体とデータを含む)。最終分析結果と簡単なログファイルをのみ残して中間生成データを消去するように設定すれば(プログラムの起動時に尋ねられます)、計算終了後は50MB弱のファイル群が残る程度となります(プログラム本体を含む)。