高圧Raman散乱測定システム

産総研
研究者 山脇浩 > 高圧Raman散乱測定システム

DACによる高圧Ramanスペクトル測定に用いる分光システム

Raman測定システム

自作の光学系(山脇 撮影)


Arレーザー光はロングウェーブパスエッジダイクロイックビームスプリッタで反射し、対物レンズへ導入される。
20倍の超長作動距離対物レンズを用いてDAC中の試料に集光される。
試料からのRaman散乱光は、同じ対物レンズで集められ、ビームスプリッタを直進し、
ロングウェーブパスエッジフィルターを通る。
このロングウェーブパスのビームスプリッタとエッジフィルターで、レーザーのレーリー光の多くを カットしている。
散乱光は、Monochromator(SPEX製 270M)で分光され、 液体窒素冷却CCD検出器に導かれる。
光路の途中の切換ミラーで、CCD-TVカメラに光路を切り替えて、試料部の位置合わせを 行う事が出来る。


測定例:

H.Yamawaki, “Raman spectroscopy of solid-phase n-dodecane and methyl oleate under high pressure“
Spectrochimica Acta Part A: Molecular and Biomolecular Spectroscopy 227 (2020) 117756
DOI:10.1016/j.saa.2019.117756