独立行政法人産業技術総合研究所
ナノシステム研究部門

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2016.6.30
科研費基盤Sで上がった成果の論文がようやく出始めた。1本目が(5,4)SWCNTの分離の論文、2本目が、(9,4)の大量分離と、近赤外生体イメージングの論文である。どちらも、そんなに新しい成果では無いが、ようやく最近論文になったというわけだ。本当に新しい結果は、これからである。ここからが本番なのだが。

2016.5.26
私が産総研に来た当初は、論文などはどうでも良い。共同研究の契約を取って来い。もしくは国プロを立ち上げろ。みたいな風潮を確かに感じた。その真意は、研究者は放っておいても論文は書くものだから、ことさらに何か言う必要は無いという事だったのだろう。しかし、産総研の研究者は皆さんまじめである。論文よりも、産総研に貢献しようとがんばったに違いない。その結果、論文数が減った。他の研究機関と比べて、見事に減った。そこで、経営陣は言葉を変え、論文を書かなくて良いとは言った覚えはない。論文は是非書いてください。と言って来た。しかし、論文数は一向に増えない。そこで、さらに言葉を変え、どんどん論文を書いてください。これまで書かなかった人も年に1報は書くようにしてください。と論文至上主義の発言が増えてきた。近隣の研究所に比べて、見劣りする論文数が問題になっているのだ。さて、この効果は上がるのだろうか。
研究者はなぜ論文を書くのだろうか。なぜインパクトファクターの高い雑誌に投稿しようとするのだろうか。論文を書くのは、面倒である。実際、私は滅多に論文を書かない。これまで書いた数は、数えるほどしかない。
産総研では、インパクトファクターの高い雑誌に論文が掲載されると、ほめてもらえる。プレスリリースをすることもある。しかし、だからと言って、予算がもらえる訳ではない。つまり、高インパクトファクターの論文を書く原資は、多くの場合公的外部資金である。公的外部資金は、産総研でなくても良い申請書を書けば得ることが出来る。従って、良い申請書を書いて、多額の公的外部資金を得られる研究者は、産総研に在籍する必要がない。どこの大学でも、一通り設備が整っていれば、それでかまわない。大学では、たくさん論文を書けば、それなりの待遇改善が期待できる。学生もたくさん集まって来る可能性もある。産総研では、論文をたくさん書けば、ほめてもらえるが、それだけである。それ以上はない。待遇は改善しない。学生は元からいない。その根底には、前述の「研究者は放っておいても論文は書くもの」という考えがはびこっているからでは無いかと思う。
2016.4.1
新年度の始まりである。新人のポスドクも今日から出勤してきた。ポスドクだった蓬田君は首都大学東京の助教として、今日は辞令でももらっているところだろう。
いろいろと忙しいのが、年度末と年度の始まりだが、私はのんきなもので、今日は遠回り出勤をしてきた。一旦、リンリンロードに出て土浦に向かい、その後常磐高速の側道を通って戻ってきて、並木のあたりに出るというコースである。こう書くと、最初からこのコースを考えて走った様だが、実際には行き当たりばったりで、道に迷い、ふらふらしながら、ようやくたどり着いた感じだ。おかげで1時間以上かかってしまい、予定の出勤時刻から大幅に遅れた。走行距離は21km程度なので、大した距離では無いが、良くわからない道を走るのは長く感じる。本当は、部屋の中でスピンバイクをちょっと漕いでから出勤しようかと思ったのだが、よくよく考えれば、こんな天気の良い日に部屋の中でうだうだする必要もあるまいと、遠回り出勤となった。
桜も咲き始めており、気温も丁度良く、サイクリング日和である。しかし、相当量の花粉を吸い込んだ様で、鼻の調子が非常に悪い。
年度が変わったので、webページの更新を行った。まだ写真が古いままだが、メンバーの変更もあり、新たな年の始まりである。来週には引っ越しも控えており、なかなかのんびりできないが、そろそろ何か良いニュースがあっても良い気がする。

2015.12.10
先日、JSPSから科研費の審査への貢献を表彰してくれるという連絡があり、今日、副理事長から表彰状を渡された。科研費の審査はずいぶんやったが、非常に大変な作業であり、おそらくは引き受ける人がいなくならないようにとの配慮から、表彰などする事にしたのだろう。それほど名誉なこととも思わなかったので、表彰状は所内便で送ってくるのかと思ったが、わざわざ表彰式をやるというので驚いた。まあ、考えてみれば、産総研という組織に科研費の審査を行う人間が少なからずいるという事を世に知らしめるには良い機会かも知れない。
しかし、副賞のメダルはいかがな物か。盾なら飾ることもできる(実際には飾らない)が、メダルでは転がってしまうので、そのままでは飾れない。ひもは付いていないので、ぶら下げる事もできない。箱に入れたまま飾るのだろうか。それとも、JSPSも飾ることは考えていないのだろうか。もし、そうだとしたら、何のための副賞なのだろうか。などとくだらない事を考えていた。
どうせなら、食べられるものが良かったなあ、などとつぶやいてみた。

2015.11.26
すっかり気まぐれ日記もご無沙汰である。
さすがにもう読者もいないと思うが、それこそ、この気まぐれ日記の望む姿だ。変に読者が多いと、いろいろ苦情が届いて困る。
ずいぶん前になるが、とあるCNTメーカーをこき下ろして、産総研に苦情が入った。産総研の公式ページ(になるらしい)で何事かというわけだ。あれからずいぶん経ったが、今度は本当に米国のCNTメーカーであるSWeNT社が倒産(終焉)するらしい。CNT取り扱いの業者が教えてくれた。このニュースは以下の通り
SWeNT社倒産のニュース
(6,5)CNTが多く含まれるとされるCoMoCATを製造しているメーカーである。いろいろと意欲的に活動して、日本国内でも活動していた。合成法に独自の特許を取得しているが、販売するのは触媒を取り除いたものだけで、できたてのすすをそのまま販売する事が無いという、かなり徹底した製品管理の会社だ。確かに、直径の細い単層CNTは、研究用途にはいろいろ重宝して、多くの研究者が使っていたが、会社として成立するほどの売り上げを維持するのが難しかったのかも知れない。
状況がどれほど深刻なのか、私にはわからないが、ベンチャーの倒産は米国ではそれほど珍しい話では無いだろうから、それ自体は驚く事でもないだろう。問題は、今後CoMoCATが手に入らなくなるのでは無いかという懸念だが、会社が倒産したからといって、生産が中止されると決まったわけでも無いだろうから、今後の展開を見守るしか無いだろう。

2015.4.13
ナノチューブの国際会議NT15のEarly birdの登録者数が560を超えたとの事だ。発表数も本会議だけで560件程度と言うことで、かなり大きな会議になる。サテライトも含めると相当な数だ。チェアーの篠原先生(名大)によれば、かなり力の入ったバンケットを準備しているようで、5スターホテルの展望ラウンジのテーブル席で、豪華な出し物もあるとのこと。1万円は格安!との事だ。追加での申し込みも可能だと言うことなので、参加予定の方は是非ご検討を。
さて、私もチュートリアルを担当し、同時にサテライトのローカルオーガナイザーも兼ねているので、本会議前日のサテライト会議は結構てんてこ舞いになりそうだ。その前に、サテライトのアブストラクトが出そろったので、まずはプログラム編成をしないといけない。かなり盛況なサテライトがあるため、ポスタースペースが足りるのか、ちょっと不安だ。

2015.4.9
エイプリルフールに良いネタも思いつかないうちに、もう4/9になってしまった。NT15のアブストラクトもすでに締め切ったが、けっこう参加者が多いようだ。盛況で結構な事だ。

そんななか、産総研は、名前も変わり、研究部門も再編され、グループもがらがらぽんされて、第4期がスタートした。いつの間にか頭でっかちな組織になり、研究者までお金が下りてこなくなった様で、今年度の交付金予算はほとんど期待できない。我々の仲間(もう1グループで無くなったので、ただの集まりだ)は、みな科研費等の外部資金を持っているので、そのテーマの研究はできるが、それ以外の研究を行う資金が無い。まあ、大学ではもう何年も前からこんな状況なので、いまさら驚く話でも無いが、さて、主たる業務が教育ではない国立の研究所で、このような状況は国民の思い・願いと一致するのだろうか。
第4期に入り、企業との有償の共同研究の契約を伸ばせというお達しが来ているが、自由に使える交付金がほとんど無い状態では、共同研究のための弾込めの研究ができない。最近では科研費でさえ、目的外使用を厳格に禁止しているので、共同研究の契約に持って行くためのデータをちょこっと出すための研究に使う事はできない。では、せっかく問い合わせのあった企業に回答するためのデータを、どうやって出したら良いのだろうか。共同研究の契約を取れば、研究資金を優遇するというが、焼け石に水の状態だし、そもそもそれは当該共同研究の推進に使うべき資金であり、新規開拓の資金は結局どこにも存在しないという、何かすごくできの悪いSFのストーリーのような話だ。広く種をまき、将来の収穫に投資する科研費のようなボトムアップ予算は文科省にしか無いことからも、経産省は常に刈り取る事しか考えていないのだろうと想像する。目に見える成果があがったところにさらに投資するのは、簡単である。
これがエイプリルフールのネタであってくれれば良いのだが、どうもそうではないらしい。
こうなると、弾込め費用の必要のない、よりアカデミックな競争的外部資金獲得に向けて努力するしか無くなってくる。これは、ある意味研究者にとってはうれしい話だ。スタンスは、がんばって日本の産業に貢献するために努力するが、実際にはうまくいかず、仕方なく、獲得できた競争的資金により、基礎研究を行う。
うまいストーリーなのだが、意外にも産総研の研究者は非常にまじめであり、このような立ち回りはできないのである。
最近、研究の成果は順調にあがっており、その点はすごくウキウキする状況なのだが、取り巻く環境の悪化のため、胃がきりきり痛む状況で、うれしさも半減である。研究所の主たる労働者である研究者にこのようなストレスを与えても、能率が落ちるばかりで、結局誰も得をしないはずなのだが。不思議な話だ。何を求めているのだろうか。誰も求めない方向に進むしか解が無いのだろうか。

2015.3.31
まだエイプリルフールにはなっていない。あと数時間ある。4/1から、ナノシステム研究部門は無くなり、別の組織に再編される。それに伴い、ナノ炭素材料研究グループも消滅し、新たなグループに再編される。思えば、グループ名を考える時は、いつも大変で、いろいろな事を考えて、結局無難な名前を選んで来た。今回の再編では、もうグループ命名には参加できなくなった。知らないところで、いつの間にか決められていた。寂しい限りである。
研究の世界でも様々な事件が起こり、それに対応するために、いろいろな対策が行われた。多くの場合、変化はストレスだ。それに対峙する者は、必ず文句を言いたくなる。絶対に無理だとも言う。しかし、多くの場合、変化はそのうち受け入れられ、当たり前となる。その頃には、別の事件が起こり、そしてまたその対策が成される。この繰り返しだ。こう書くと、つまらない事だが、この間にも世の中は微妙に変化しており、多数の意見も変わり、社会の進む方向が変わっている。この微妙な変化を敏感に感じ取り、保身のため、その対策をしているとも考えられる。その意味で、すべては保守的であり、今ある環境を守ろうとする方向に働いているとも言える。
我々研究者のパラダイスとはどこか?究極的には、資金も人材も施設も環境も自分でそろえろという事になるのかも知れない。研究者が、それを実現できる資産・環境を得たとき、さて、本当に研究を続けるのか。職業としての研究者のモチベーションがどこにあるのか、自分でもわからないし、興味深い。
こんなくだらない事を考える暇があったら、エイプリルフールのネタでも考えるか。

2015.3.10
いよいよ第3期ももうすぐ終わりとなり、衣替えの準備に追われる日々である。一方、学会のシーズンでもあり、研究室のみんなは旅だって行った。私は今回都合によりお留守番だ。
さて、しばらく会っていない人を、どうしたかなあと思って検索してみたりすると、webページがリニューアルされていたりして、びっくりする事がある。さっきも、大阪大のとある研究室のwebページを見て驚いた。ずいぶんとおしゃれなレイアウトにどアップの写真。ちょっと格好いい。私のwebページは、ソースはすべて手打ちだし、とてもじゃないけどおしゃれな感じにはほど遠い。しかし、もう一度勉強して、ちょっとアーバンな感じに飾ってみたいなあと思い出した。
まあ、このページは軽いのが良いところなんだけどね。

2014.4.28
久しぶりに被引用数が100を越えた論文のリストを更新した。嬉しいことに、Synthetic Metalsの論文が同誌の中で最も被引用数の多い論文になった。また、hindexも51になった。劉氏の単一カイラリティー分離の論文もすごい勢いで被引用数を伸ばしており、最近では他の研究グループから関連した論文も多く出されている。ゲルを用いた分離も業界内で定着しつつある感じで喜ばしい。

2013.12.19
昨日、投げ込みでプレスリリースを行った。今回は、かなりドタバタで、いつの間にか趣旨も変わっており、まああんまり注目されないリリースになってしまったようだ。本当の中身は結構深い内容を秘めているのだが、そういったくだりは何も書いていない。
さて、最近サイクルコンピュータの示す平均速度が気になり、結構がんばって漕ぐようにしている。その努力が実って、ようやく19.4km/hまで上がって来た。先日までは、17.8km/hだったので、本人はかなり満足しているのだが、考えると20km/hという速度は、マラソン選手の速度と同じくらいなのだ。こっちは全力で自転車で走り、むこうは二本の足で走って、同じくらい。しかもあいつ等はそのペースで42.195km走りきる。すごいとしか言いようがない。ぼけっと自転車を漕いでいて、筑波大の選手(らしきランナー)に抜かれた事があるが、当然のことなのだ。それにしてもサイクルコンピュータを買って8ヶ月、今950km程度走っている。もうすぐ1000kmだ。自転車の走行距離は結構あるものだと、感心した。10年も乗れば、ガタがくるのも仕方が無い。

2013.7.13
久しぶりに、論文のリストを更新した。数えてみると、2013年の論文数が12報になった。2000年から、年間12報以上をノルマとしている。(もちろん、他力本願モードである)一応、今年の目標達成で、ちょっとほっとする。昨年はCRESTの最終年度という事もあり、論文よりもプロジェクトの最終目標達成に重きを置いたため論文数がちょっと少なくなったので、今年は少し挽回しなければならない。
さて、大学院生の頃、毎月1報論文を書くなどというのは絶対に不可能であり、そんな事をしている研究者は、何かいかがわしい事をしているに違いないなどと話し合っていたものだ。実際、第一著者として書くのは非常に困難だが、こういった他力本願モードであれば、一応可能である。もっともあの当時は、論文はタイプ打ち、グラフはロットリングで手書きの時代であり、ようやくワープロが使われ始めた頃で、実にのんびりしたものだった。参考文献の検索も、図書館に行ってPhysics Abstractをぺらぺらめくり、先行論文が無いか探したものだ。毎月図書館でPhysical Reviewの目次をチェックしたりもした。今は、論文は簡単に検索でき、気になる研究者のwebページに行けば、最近の動向も知る事ができる。目次のリストをメール配信してくれるサービスもある。非常に便利である。研究予算も増え、多くの実験装置が自動化されたので、その気になれば毎月論文を書くことも不可能ではないだろう。まあ、実際にやるのは相当しんどいが。

2013.6.19
北京では、日記を更新しようと思っていたのだが、想像以上にNetの環境が悪く、それどころではなかった。現地のLiu君もNetが遅いとぼやいていた。例によって、いろいろとアクセス制限があるようで、新聞社のサイトのニュースも一部読めない記事があった。ホテルのネットも大学の学生向けネットも時々応答しなくなってしまい、メールの送受信もできなくなった。やはりユーザーが多いとサーバーがダウンしてしまうのかも知れない。
特に、日本人だからと言って怪訝な態度をとられることもなく、快適に過ごせたが、空気は悪かった。鳥インフルエンザも心配だったが、北京ダックを含め、鳥には一切近づかなかったため、問題無かったようだ。
しかし最後の夕食では、お酒責めにあい、途中から記憶が無い。部屋に帰り着いた記憶もないので、誰かに担がれて帰ったのかも知れない。まったく情けない話である。

2013.6.3
6/5から北京に出張である。鳥インフルエンザ騒ぎもあり、出張の最終決定を引き延ばしていたが、カナダから帰国したところで行く事に決定し、チケットの手配を行った。おかげで、便利な時間帯の席はもう無く、必要も無いのに早朝に出発し、深夜に帰宅するという最悪のスケジュールになってしまった。(もちろん、正規料金を払えばもっと便利な時間帯を手配可能だが)ただ、機材は件の787だ。6/1から復活したとのことだ。しかし、いきなり空気漏れの音がするなど、トラブルも発生したらしく、また不安が募るところだが。
今回は、北京大学が開催するFrontiers of Nanochemistry 2013という2日間の会議に招待されたのだが、なかなかの講演者陣である。ついでに、Chinese Academy of Sciencesに就職したLiu君のところを訪問してくる予定である。トロントでは風邪をひいて大変な目にあったが、北京で風邪をひくと、成田でトラップされそうな気がするので、気をつけないといけない。もちろん、鳥に近づくつもりは無いのだが。というか、一人でホテルから出る気も無いのであった。

2013.5.11
トロントに着いた。時差の関係で、まだ11日である。結局、天気も良かったので、空港からTTCでバス、地下鉄と乗り継いでダウンタウンまでやってきた。最後の3駅分は工事のために地下鉄が使えず、振替のためシャトルバスが走っていたのだが、せっかくだからと歩いてみた。思ったほど遠くもなく、ラーメン屋などを確認しながらトロントの街を楽しめた。
アメリカと同様にホテルが高くて閉口したのだが、スーパーマーケットに行ってみて様子がわかった。少なくともダウンタウンの物価は東京の2倍近い感じだ。150円程度のスナックが3−4ドルする。牛乳が2.5ドル程度か。水も2ドルくらいする。まじめに比較すれば東京とそう変わらないという事になるのかも知れないが、つくばの安売り店を知り尽くした私からすれば、やはり2倍の感覚だ。で、そのスケールでホテルの料金を見れば、まあそんなもんかなあという感じだ。会場近くで、トイレが共同じゃなくて、なるべく安くて、個室のホテルを探したら、結局税込みで1泊1万8千円くらいになったのだが、物価が2倍、ホテルを探したのが遅かったというのを考慮すれば、そんなもんかという感じである。ヨーロッパでは、いろいろ安く感じる事が多いので、ヨーロッパのホテルが安いのもつじつまがあう。結局、ドルが強いということなのだろうか。
こうしてみると、空港からホテルまで、TTCを使えば3ドルというのは格安である。ただ同然と言っても良い。空港からシャトルバスを使えば、27ドル程度、タクシーなら50ドル以上かかる。シャトルは日本よりも高い感じだが、タクシーはあまり変わらないかも。ただ、タクシーには15%のチップと高速代が加算されるらしい。
街には、日本人や韓国人が多数歩いており、キルヒベルクとは大違いである。そういう意味でも、物価の高さでも、これといって面白い事が無いことでも、私的には興味の薄い街だ。
ちなみに、近くのビール専門店に行って見たが、これは日本よりも少しだけ安い様だ。テイストも悪くない。まあ、日本の場合は酒税が悪いのだが。

2013.5.10
明日からトロントに出張である。アメリカ、カナダは時差ぼけがひどいので、基本的に出張しないことにしているのだが、ECSミーティングで招待を受けたので、久しぶりに行くことにした。カナダには、新しいCNT製造会社もあり、ひょっとしたら議論する機会もあるかと思ったのも、その気になった一因である。プログラムを見ると、結構日本からの参加者も多い。現地で日本人同士で議論する機会もありそうだ。もちろん、国内でも学会はあるし、議論する機会もあるはずなのだが、意外と時間がとれないものだ。国内だと、自由が利くのでピンポイントで学会に参加するなどするためである。しかし、海外となると、ある程度前もってチケットをおさえる必要があるため、比較的余裕を持ったスケジュールにせざるを得ないし、現地に行ってしまうと、時差の関係もあり、結構暇な時間があるのだ。言葉の問題もあるので、食事くらいは日本人と食べたいなどと考えて、国内よりも議論をする時間が得やすいのだ。これまでも、大きな国内の共同研究の打合せは、ほとんど海外で行っている。意外とそんなものである。もちろん、海外の研究者との交流も重要な目的だが、予算がからむ話になると、手続きが面倒なのであまり進展しないことが多い。
空港からホテルまで、シャトルバスを使うか、地下鉄で頑張るか、まだ悩んでいる。ホテルのバウチャーも見つかっていない。パスポートは今朝見つけたので、やれやれだったのだが。
2013.5.1
カロリー消費量の標準値をNETで調べた。それによれば、ランニングとサイクリングの消費カロリーはせいぜい2倍程度の差という事になっている。しかし、先日ランニングで11kmを走った際の、私の運動量計の示す値と、下記のサイクルコンピュータが示す値には、5倍もの差がある。もちろん、走った方が消費量が多いのだが、NETの数値と比較すると、どうもサイクルコンピュータの示す値が少ない様だ。しかし実感としては、サイクルコンピュータの値がNETの値よりも真実に近い気がする。やはり自転車は、圧倒的に楽な感じだ。しかし、たとえば体重の変化などで見ると、自転車の運動量もそれほど少なくない感じもする。(実感と異なっている)自転車は限界まで体力を引き出すことができるとよく言われるので、感覚的なものよりも、実際の消費カロリーは多いのかも知れない。だとすれば、自転車も悪くないのだが。いずれにしても、使う筋肉が違うので、ランニングのしすぎでへろへろになった足でも、自転車なら走れるという利点もあり、両方で楽しむのが良い様に思う。
それにしても、すっかり健康おたくになったものだ。
と、ここまで書いて、大きな勘違いに気がついた。NETの数値は単位時間あたりのカロリー消費量であり、私が比較したのは、同じ距離を移動した場合のカロリー消費量である。自転車の方がずっと早く、短時間で移動するので、大きな差が出るのは当然である。というわけで、どちらの数字もおそらく大差なく正しいということだろう。....ん?だとすれば、自転車じゃ痩せないということか。
2013.4.20
サイクルコンピュータは是か非か
Amazonを巡っていたら、キャットアイのサイクルコンピュータが目にとまった。1800円弱で、カロリー消費まで計算してくれるということで、衝動買いした。装着は至って簡単で、子供の頃喜んだスピードメーターが付いた。これがなかなか良いのだが、思っていたよりも、スピードが出ていない事がわかった。子供の頃と違って、自動車を運転するのだから、自転車の速度もまじめに考えればそれなりに把握していたわけだが、実際に走っている時の体感速度と、メーターの指示に「ずれ」があることがわかったのだ。これがなかなか面白い。上り坂でどれほど減速するかとか、疲れてくると平地でも減速しているとか、興味深い。で、昔のスピードメーターと違うのは、リアルタイムで平均速度を計算してくれて、現在の速度が平均速度よりも低いのか高いのかを表示する事だ。これは微妙に競争本能をくすぐる。で、平均速度を落とさない様に頑張ると、それなりに大きな違いとなって結果が出る。しかも、同じ距離を走っても、速度によって消費カロリーの計算値が違ってくる。これがなかなか面白いのだ。信号待ちは自転車が停止するので、カウントしない。これもなかなか良い機能だ。
問題は少し頑張りすぎるところだ。ついつい本気になって漕いで、疲れてしまう。朝は体が動かないのでゆっくり走り、頑張るのはもっぱら帰り道なので、まあかまわないと言えばかまわないのだが。この歳になると、頑張りすぎは体に悪い。

2013.4.16
結局、自転車は古いやつをもう1年使う事にした。実は、自転車を見て最近タイヤを交換した事に気がついた。ブレーキもしばらく前に手入れしてあるので、あと1年くらいは十分乗れそうである。問題はハンドルのグリップで、ここの劣化が激しいために、買い換えをずっと検討していたのだが、テニスラケット用のグリップテープを買って来て巻いてみたところ、これが具合が良さそうなので、これでだましだまし、あと一年乗ることにしたのだ。あと1年乗れば、トータルで10年使う事になる。切りも良い。
しかし、しばらくぶりに乗ったら、おしりが痛い。自転車通勤を始めた時にもずいぶん痛かったのを思い出したが、ほんの1年足らず乗らないだけで、おしりの皮は元に戻ってしまうようだ。

2013.4.12
2/25から続いた自宅の引っ越し作業もようやく4/2で終了した。公務員宿舎の廃止に伴う引っ越しで、要するに追い出されたわけだが、あいだに国内外の出張と2つのプロジェクトの終了を挟んだ約1ヶ月の長い引っ越し作業であった。思えば、この間、休みというものが無かった。海外出張では、年度末の試料の納品と重なり、時差のあるなか指示を出すため、連日4時間睡眠で頑張った。で、帰国後すぐに国内の学会、週末は引っ越しの片付け。ポスドクからは論文を見てくれとせかされ、受託研究の報告書に追われ、何とも忙しい日々であったが、ようやくこれで一段落という感じだ。
新居(といってもURの古い賃貸だが)は産総研まで約5kmと、これまでよりも遠くなってしまった。引っ越し期間中は自動車で通勤していたのだが、ようやく時間に余裕が出てきたので、この2日間ほど徒歩通勤を再開した。これまでの4kmから5kmになり、時間も50分に延びた。たった10分の差なのだが、これが意外にこたえる。50分といえば、つくばから秋葉原までTXでかかる時間とだいたい同じだ。TXに乗れば爆睡するのだが、その時間を歩き続けているわけで、健康には良いのだが、さすがに時間的に負担である。で、やっぱり自転車通勤に戻そうかという気になってきた。
9年前につくばに単身赴任で来た際に、GIANTのクロスバイクを通勤用に買ったのだが、さすがにもうぼろぼろで、メンテナンスをするよりも、新規に購入した方が安上がりになりそうである。ネットで検索すると、なかなか良さそうなブツが見つかった。こうなると、明日にでも買いに行きたくなる。季節も最高だし。問題は自転車置き場だ。このUR住宅、なぜか自転車置き場が非常に狭く、自転車であふれかえっている。各戸1台までなどと書いてあるが、今時そんな家庭もあるまい。このつくばの田舎で自転車置き場が無いなどとは、おかしな話だ。もともと雨ざらしで置いていたので、屋根が欲しいわけでは無い。自転車を置いても良いよというスペースが確保できれば十分なのだが。しょうがないから家でも買うか、などという気にもなる、今日この頃である。
そうそう、h-indexが49になっていた。ありがたい話である。
2013.3.30
物理学会終了
今回は久しぶりにシンポジウムでの講演だった。CNTとグラフェンの実験と理論のなかなか充実したシンポジウムだった。久しぶりの物理学会で、まじめな発表を多く聞いて、やっぱりこの世界は良いなあと思った。さて、今回は広島駅前に宿泊したが、すぐ近くにマックスバリューがあり、そこでお夜食セットを調達した。今回の目玉商品は「せんじ肉」。スーパーのつまみコーナーで地元の品を探すのがいつもの習慣だが、これも広島名物らしい。これまで、広島名物と言えばもみじまんじゅうくらいしか知らなかったが、このせんじ肉、なかなかよろしい。500円のスペインワインもゲットして、なかなか充実したお夜食となった。

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