独立行政法人産業技術総合研究所
ナノシステム研究部門


------------- 大学院生として産総研で研究するには ---------------

はじめに

独立行政法人産業技術総合研究所はその名の通り産業技術の研究所であり、教育機関ではない。しかしながら、ここで行っている研究の内容は、大学院教育の一部としても十分に機能し、また実際に多くの大学院生が産総研で研究を行っている。若手の人材を育成する事は、長期的には日本の産業基盤を支える重要な課題の一つであり、産総研では積極的に学生の受け入れを行っている。

1.連携大学院
産総研では、複数の大学と連携大学院の制度を設けており、大学院生を産総研に受け入れて教育を行っている。当研究グループでは、筑波大の連携大学院及び首都大学東京と連携しており、学生の受け入れを行っている。特に筑波大学連携大学院では、直接学生を指導する事が可能である。当研究グループで大学院生として研究を希望する者は、筑波大学の当研究グループを受験すれば良い。

2.技術研修
また、産総研には技術研修と呼ばれる制度があり、企業や大学の人材の研修を有償(企業)又は無償(大学)で行っている。連携大学院の制度が無くても、この技術研修の制度により産総研で研究を行う事が可能である。

国研である産総研の研究設備は、教育機関である大学に比べて高いレベルにある。連携大学院生は、大学の教員による高レベルの教育と産総研での先端研究環境の双方を得る事ができる、若手の研究者にとって理想的な環境の一つであると言える。産業応用を視野に入れた研究は、現在では理学の研究分野であっても極めて重要であり、特にナノテクノロジーの分野では、テクノロジーとサイエンスは切り離せない関係である。学生諸君には是非このチャンスをうまく活用していただきたい。



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