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■ 概 要 ■

 独立行政法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)人間福祉医工学研究部門は,社団法人 人間生活工学研究センター(以下「HQL」という)と共同で,株式会社 豊田中央研究所,マツダ株式会社,日産自動車株式会社,横河電機株式会社らとともに,実際の路上での多くの一般ドライバーの運転行動を計測して,自動車運転行動データベースを開発した.また,このデータベースを用いて運転行動を客観的に把握することで,普段とは異なる運転行動をした時に危険が高まることをドライバーに伝える車載型の運転支援システムのプロトタイプを開発した.本研究成果は,独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO技術開発機構」という)の平成11年から5年計画で実施されてきた委託事業,産業技術基盤研究開発プロジェクト「人間行動適合型生活環境創出システム技術」の最終成果の一部である.

■ 研究の背景・経緯 ■
〔自動車運転行動データベース〕

 路上での一般ドライバーの運転行動を客観的に数多く計測したデータはこれまでには存在せず,特にITS(高度道路交通システム)において運転支援技術を開発する現場で,どのような支援を実現すべきか検討したり,また装置のパラメータをドライバーに合ったものを選びたい時に,真のドライバーの運転の姿を知りたいというニーズが高まっていた.しかし,個人の行動にばらつきがあること,また個人差も大きいことから,少数のデータではその真の姿を知ることができなかった.そのために,多人数からのデータであるだけでなく,同一ドライバーによる繰り返しの運転行動の記録・蓄積が望まれてきた.



運転行動計測用車両(右下)と計測された運転行動データの一例(左)

■ 研究の内容 ■


 自動車運転行動データベースの構築に際しては,20才台から70才まで約100名のドライバーの運転行動を,各種のセンサが取り付けられた行動計測用の車両を用いて記録・蓄積し,延べ約3万キロ以上に渡る運転行動データが含まれている.データとしては,道路のどの地点でアクセルやブレーキ操作をしたのか,といった運転操作行動と,その時の車両の速度や加速度,また周りの状況や天候などが蓄積されている.走行道路や運転タスク(加速,右折,減速停止など)などをキーとしてこのデータベースを検索することで,どういった道路でどのような状況でどのような運転操作を行なったかを分析することができる.このデータベースの特徴の一つは,同一のドライバーが繰返して同じルートを走行したデータが含まれていることで,これによって運転の個人差や同一人物でもどれだけ行動がばらついているかを知ることができる







2004 Akamatsu Lab.