高田 亮(たかだ あきら)

現所属:独立行政法人 産業技術総合研究所 

活断層・火山研究部門
 2015年定年退職後 契約職員

305-8567 茨城県つくば市東1-1-1 第7事業所

併任:山梨県富士山科学研究所 特別客員研究員

   

専門:火山学


研究テーマ:岩脈の理論的・実験的研究をもとにマグマ供給系の進化と,それに対応した噴火時系列の研究.火山の地下構造断面の調査.火山研究および普及向けアナログ実験の開発.富士火山の発達史の研究.比較島弧火山活動研究の一環としての,インドネシアの大規模噴火の研究.単成火山,複成火山,カルデラ火山のバリエーション.


研究史

「大学院時代」大学で登山を始めて火山研究へ進む.岩石学(久城育夫教授)研究室でマグマの上昇機構に興味をもつ.設楽地方の中新世のカルデラ火山の発達史を研究し,その地下構造を復元をした(博士論文; Takada (1988;Bull. Volcanol., 50, 106-118)など3編).その中で様々な岩脈岩床群を観察し,火山に対する重要性を認識した.大学院時代に,三宅島1983年と大島1986年噴火の調査に参加し,さらに岩脈の重要性を確信した.


「地質調査所」通産省地質調査所に入所し.青ヶ島火山などの事例研究(火山地質図など)をする一方で,岩脈の理論的実験的研究を進める.マグマ移動に関するクラックのアナログ実験を開発をした(Takada (1990; J. Geophys. Res., 95, 8471-8481)).さらに,クラック同士の相互作用を研究した(Takada(1994; J. Volcanol. Geotherm. Res., 61, 207-224)など2編).これを武器に,単成火山と複成火山のバリエーションの成因にも応用を試みた(Takada (1994; J. Geophys. Res., 99, 13563-13573).割れ目噴火の噴火位置の時間変化に注目して,割れ目噴火の進化パターンを解析した(Takada (1997; Bull. Volcanol., 58, 539-556.).さらに,マグマ供給量,貫入量,噴出量などを支配するマグマ供給系の力学システムのモデルを提唱した(Takada (1999; J Volcanol Geotherm Res, 93, 93-110)).


「最近」有珠火山と三宅島2000年噴火の調査活動に参加,インドネシアで大規模噴火をした火山富士火山の事例研究を通じて,マグマ供給系と噴火時系列の進化を研究している.岩脈上昇から割れ目噴火へのアナログ実験も試みている.地質,岩石,地球化学,地球物理との融合活動も行っている.アナログ実験を利用した火山の一般普及活動も始めた.

海外調査歴:オーストラリア,ピルバラ始生代火山調査(1991),カナダ,サドベリー隕石孔調査(1993),インドネシア,タンボラ火山調査(1996-97),インドネシア,ジャワ島東部火山調査(1998),インドネシア,ロンボク島・バリ島火山調査(2002-)


学歴:都立新宿高校卒業  東京大学・理学部地質鉱物学教室卒業  東京大学・大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)

博士論文:Subvolcanic structures of Miocene Igneous complexes in Shitara district. Central Japan

      (1500万年前の岩脈岩床を伴うカルデラ火山の発達史と地下構造の復元)」

受賞歴:日本地質学会研究奨励賞(1988.4)


所属学会:(国内)火山学会,地質学会,地震学会,惑星学会,形の科学会,(国外)米国地球物理連合(AGU),国際火山学会(IAVCEI)

役員/学会誌編集委員/講師・研究員/委員会委員:

 火山学会/評議員(1994-1998;2000-2004),大会幹事(2000-2002),編集委員(1999-2001),他学会連絡担当(2004-2012), 理事(2012.7-2014.9)
 地質学会/編集委員・編集幹事(1989-1999),行事委員(2000-2003),火山部会幹事(1999-2005),同部会長(2003-2005) 

 国際誌 ISLAND ARC 編集委員 (2008-2015.3)
 国際誌 Earth Planets and Space 編集委員(2002-2012.3)


筑波大学 連携大学院 生命環境科学研究科 地球進化科学専攻 教授2006.4-2015.3.31)東京大学 地震研究所 客員教授(2013.4-2015.3)

大学非常勤講師ほか(各1年任期・併任):東北大学,静岡大学,神戸大学,学習院女子短期大学など

 山梨県富士山科学研究所(旧 環境科学研究所)特別客員研究員(2004-),

 筑波大学連携大学院教授(2006.4-2015.3),東京大学地震研究所特任教授(2013-2015.3)



官庁委員会委員:国家公務員採用 I 種試験専門委員,経済産業省資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会臨時委員(2001-2004)

その他各種委員会委員:火山地帯の熱源構造に関する新シーズ委員会委員(1988-1989),火山エネルギー開発可能性委員会委員(1989-1990),土木学会原子力土木委員会地下環境部会WG委員(1997-2001),(財)電力中央研究所火成活動特性評価検討委員会委員(1996-2002),統合国際深海掘削計画(IODP)SPC委員(2009-2012.3)