このページでは、関喜一の研究を紹介します。[7] 研究概要と[8] 研究詳細の説明があります。
関喜一は障害物知覚(obstacle perception, obstacle sense)という能力について研究しています。
障害物知覚は、音を発していない物体を聴覚により知覚する能力のことです。音の反射や遮音が障害物知覚の手がかりとなります。障害物知覚は、物体の存在と、それによって起る音の変化の関係を学習することにより獲得される能力です。(図1)

古来から障害物知覚は視覚障害者の重要な環境認知能力となってきました。障害物知覚のメカニズムを研究すれば、視覚障害者がこの能力をもっと有効に活用できる方法が見つかるかも知れません。
関喜一は現在、障害物知覚のメカニズムを調べるための音響実験装置を用いて、物体による音の変化を再現する実験を行っています。(図2)

実験により、物体による音の聞こえ方の変化のメカニズムが明らかになりました。(図3)

研究成果は、視覚障害教育/リハビリテーションにおける、障害物知覚の訓練方法の開発、及び能力補助技術の開発に応用されます。
障害物知覚、音源定位など、視覚障害者の生活・歩行に必要な聴覚空間認知の訓練を総合的に行うシステムの開発です。多くの大学・公的機関との共同研究です。
高齢者・障害者を含む多くの人が各種情報に自力でアクセスできるようにするためのアクセシビリティ技術に関する標準化活動です。ISOなどの国際標準機関に課題を提案しています。
高齢者・障害者を含む多くの人が公共空間において音案内を利用しやすくするための標準化研究です。
障害物知覚のメカニズムに関する研究成果を紹介します。
障害物知覚訓練用の音響システムまたは音響データの開発のための研究です。
障害物知覚を獲得した人に見られる「聴覚性運動」という現象を調べる研究です。公立はこだて未来大学との共同研究でした。
視覚障害や注意障害をもつ人のための3次元音響による情報コミュニケーション支援技術の研究です。国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所との共同研究でした。
上記以外の、視覚障害や聴覚と関係のない研究を紹介します。