自然界で起きているいろいろな現象は、なんらかの法則に従って起きています。自然現象は一見、複雑に見えますがいくつかの本質的な法則によって説明することができます。物理学という学問はこのような自然法則を見つけ出すことが目的です。
 すべての物体は小さく分けていくと、ある小さな単位から構成されていることがわかります。それが原子です。すなわち、すべての物体は原子からできています。実は、原子は最小の粒子ではなく、原子は原子核と電子から構成されています。プラスの電荷をもった原子核の周りをマイナスの電荷をもった電子が回っています。このような電子や原子の世界の運動は量子力学という物理法則の体系に従っています。また、原子核は陽子と中性子という二種類の粒子から構成されており、陽子と中性子の間には中間子により引力が働いています。陽子や中性子はさらに微小なクォークとよばれる素粒子からできています。 これら量子力学的粒子はすべて粒子であると同時に波の性質も持っています。この波の性質からいろいろな量子的現象が引き起こされます。
 


柳澤 孝 Takashi Yanagisawa

産業技術総合研究所(AIST)
製造技術研究部門



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