須藤定久は地圏資源環境研究部門に所属しています。
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日本の長石及び長石質資源
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1.はじめに
本文は、地質調査所創立100周年(1982年)を記念して1985年に出版される予定であった日本地質鉱産誌(改訂版)のための原稿として書かれたものである。しかし、日本地質鉱産誌の出版が行われなかったために公開されなかった。
1991年の日本セラミックス協会の信楽での講演会・見学会の折りに統計データを中心に若干の改訂を行い、資料として配布し、関係者のご批判をいただいた。さらに、1997年の日本セラミックス協会の金丸鉱山での見学会の際にも、再改訂を行った上で資料として配布した。その後も、この資料が欲しいとの要望を受け、コピーで差し上げてきたが、21世紀を機に今回再々改訂し、ホームページに掲載することとした。
1900年代に入ると岐阜・滋賀県のアプライトが、1920年代には福島県のペグマタイトが開発され、1939年には年間の採掘・利用量は7600トンに達した。これとともにその用途も、1930年頃からガラス原料・ホーロー釉薬・研削砥石ボンドなどに拡大した。
第二次世界大戦のため、1945年には、採掘・利用量は1800トン/年にまで落ち込んだが、輸出用陶磁器産業の再開・発展とともに、採掘・利用量は増加し、1955年には10万トン/年となった。
1955年以降は、我国経済の飛躍的発展に伴い、ガラス・衛生陶器・建築用タイル原料などの需要が急増、変質花崗岩・風化花崗岩などの長石質資源の開発がすすみ、年間採掘・利用量は、1970〜1973年には、50〜60万トン/年に達した。
1973年にはオイル・ショックに伴い、採掘・利用量は40万トン/年に減少したが、その後次第に回復・増加し、1990年には100万トンを突破し、1994年には年間採掘量約120万トンを記録した。しかし、その後、景気の低迷・タイル生産の落ち込みなどのため、生産は漸減し、1997年には104万トンとなっている。
近況を地域別に見ると開発条件の悪化、鉱山の老朽化が目立つ滋賀県信楽地区の生産量が減少し、愛知〜岐阜・長野・佐賀における風化花崗岩の生産が増加している。戦後の採堀・利用量の推移は【第1表】、【第1図】に示したとおりである
【第1図】
【第1図】 長石及び長石質資源の生産推移
「本邦工業の趨勢」など通産省の統計データから各タイプ別の
生産量を推定して作成した。推定数値は【第1表】として示した。
我国においては、長石質資源の需要(利用量)と供給(採掘量)は、ほぼ均衝しており、輸出・輸入量はごく少ない。ペグマタイト長石がインド・中国・韓国等より年間4500トン程度、ネフェリン及びネフェリン閃長岩がカナダより年間1000トン程度輸入され、精製・調整された長石類が東南アジア方面ヘ年間2万トン前後輸出されている。
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Sudo Sadahisa(2001) Feldspar and feldspathic rock resources of Japan.

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