なにを見たいのか?
ウィルソン-ハリントンは、2009年後半から2010年前半にかけて地球近傍にやってきます。もっとも明るくなる2009年12月〜2010年1月には16等級半ばに達し、日本からも観測が可能です。これは、探査機の設計に間に合うように、様々なデータを取得することのできる最後のチャンスであるため、マルコポーロミッションに関わる日欧の科学者は地上/宇宙の様々な望遠鏡による観測キャンペーンをすすめています。
このキャンペーンの目的は2つあります。
1つめの目的は、この天体がいまでも継続的に彗星活動を行っているかどうかを確認することです。もし、現在も昇華したガスが噴いてることが確認されれば、探査機の着陸/サンプリングが著しく困難になってしまいます。1949年の活動も、継続時間は数日間のみだったと報告されているため、できるだけ数多くの観測データが必要です。
2つめの目的は、この天体の明るさの時間変化(〜ライトカーブ)を取得する事です。過去に2時期ライトカーブが取得されておりますが、こうした古いデータのみでは形状・自転軸等を求める事が難しいため、さらなるライトカーブデータの取得が必要です。自転周期の精密な測定からは、彗星活動や YORP 効果が間接的に検出される可能性もあります。
観測目的が1、2のどちらであっても、情報や画像を提供して頂いた方には、JAXA からの感謝状の贈呈などが予定されています。また観測者間での情報共有が、登録制のメーリングリスト/Wiki で行われておりますので、関心のあるかたは上のアドレスまで御連絡ください。この メーリングリスト/Wiki を通じて、お手持ちの観測機材に応じた、より高度な観測/解析方法に関する情報も得られます。