速報4/17(20000424-15.49.57)

From: SHINOHARA
地質調査所 有珠火山噴火対応状況速報 - 2000.04.17
■4.15-4.17の有珠火山活動状況情報
◎噴火活動は継続
西山西麓と金毘羅山西側山麓で断続的に噴煙が上がり、噴火活動が継続。西山では2
−3個の火口が活発に活動し、黒灰色の噴煙が上がっている。金毘羅山では2個の火
口が活動し、火口内には湯だまりが形成されている。
また、N火口群とK火口群の中間部分で隆起が進行している。
■地質調査所の調査
◆現地調査
◎有珠山北麓における地殻変動観測
洞爺湖温泉町の地殻変動状況を観測するため、セオドライトによる観測を継続。
噴火口周辺にも複数のターゲットを追加し観測開始。N火口群そばのターゲットが一
日に約1m隆起している。
◎自動光波測距装置による連続観測
自動光波測距装置による観測を開始。
◎地下水位の観測
観測用井戸の水位観測を継続。
虻田町の避難区域で自噴した井戸を発見し採水。
◎ 上空からの噴火活動観測
4.15-16には自衛隊のヘリコプターに乗り、噴火活動や火口状況を目視にて観測。N火
口の噴火は、基本的にはコックステールジェットで出口での色は黒―灰色。K火口内
には水がたまっており、洞爺湖温泉街の泥流はこの水が流れ出したためと思われる。
◆分析・解析
◎火山噴出物分析
3/31に採取された火山灰試料中のガラスに含まれる鉄鉱物(マグネタイト)を分析し
た結果、鉄鉱物の化学組成は、3/31の降下軽石に含まれる鉄鉱物の化学組成に一致し
た。さらに、西山火口周辺に堆積している1977年噴火噴出物を詳細に分析した結果、
軽石およびガラスに含まれる鉄鉱物は1977年噴出物に含まれる鉄鉱物とは異なること
が判明した。
【参考】噴出物の形態・組成等を調べ、過去の噴出物などとの比較を行うことによ
り、活動に関与したマグマの特徴などを把握することが可能となる。
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SHINOHARA Hiroshi
Mineral and Fuel Resources Department
Geological Survey of Japan
Higashi 1-1-3, Tsukuba 305-8567, JAPAN
tel:81-298-61-3634, fax: 81-298-61-3633
e-mail: shino@gsj.go.jp
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