速報4/13(20000414-18.08.16)

From: SHINOHARA
地質調査所 有珠火山噴火対応 (2000.04.13)
■4/13の有珠火山活動状況情報
◎噴火活動続く
西山西麓と金毘羅山西側山麓で断続的に噴煙が上がり、噴火活動が継続している。午
前中、専門家が行った上空からの調査では噴火活動や地盤の変動に大きな変化はなか
った。
火山噴火予知連絡会が4/12に開催され、「当面は現状と同様の水蒸気爆発〜弱いマグ
マ水蒸気爆発が継続する。今後、地下水やマグマの状況が変化した場合、北西山麓で
やや大きな爆発が発生する可能性があるので、当面は北西麓での噴火活動に対する警
戒が最重要である。」との統一見解が発表された。
■地質調査所の調査
◆現地調査
◎有珠山北麓における地殻変動観測
洞爺湖温泉町の地殻変動状況を観測するために、セオドライト(測量機器)による観
測を継続。
南北両方向からの有珠山山頂部の観測についても検討中。
◎自動光波測距装置による連続観測
プレハブ小屋に,自動光波測距装置を設置中。データの転送装置の設置はまだ完了し
ていないが,観測は実施.
◆分析・解析
◎火山噴出物分析
3/31に採取された試料の内,細粒構成物(粒径2mm〜1/16mm)の火山灰に含まれる鉄
鉱物(マグネタイト)を分析したところ、鉄鉱物の化学組成は3/31に採取された軽石
試料中の鉄鉱物の化学組成と一致した。
【参考】噴出物の形態・組成等を調べ、過去の噴出物などとの比較を行うことによ
り、活動に関与したマグマの特徴などを把握することが可能となる。

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