ヘリコプターから見た2000年10月19日の三宅島
by Isoji MIYAGI @ Geological Survey of Japan, AIST
- 三宅島ヘリ観測報告
- 観察&撮影:宮城磯治@地調
- 海上自衛隊ヘリコプター(同乗者:大島@東大)
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三宅島上空での観察時間は09:50-10:55.
噴煙の色は白で,灰は混じっていない(観察時に降灰は認められない).火口内の状況はここ数日で特に変化はないが,北〜北北西の火口壁の崩壊が進んでいる(大島先生 談).
噴煙到達高度は雲(基底高度約1500m)のため不明だが,1500mより大幅に高いことはないと思われる.たなびく噴煙の下には青白い霧「硫酸ミスト」があり,風にのって阿古方向(西南西〜南西)に流れている.
泥流の状況も,二〜三日前と変化無し(大島先生 談).上空から観察されたなかで特に規模の大きそうな都道の破壊は,大路池の南西地点のものであった.
山頂火口から阿古に向かって流れる噴煙.白色の噴煙の下に,青白い霧が見える.
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- 動画
火口遠望
(mov file 2.7MB)
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すおう穴越しにみた火口
(mov file 2.8MB)
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青白い霧,火口内の噴気,火口底の水溜まり,火口内の噴気,阿古に流れる青白い霧 (mov file 10.8MB) [14]
- 10月19日のヘリ観測の行程メモ:
2000.10.18
20:30 自宅(茨城県つくば市)を出る.
22:40 気象庁に到着.打ち合わせ.
23:50 気象庁待機室にて仮眠.
2000.10.19
05:30 起床.出発.
07:20 気象庁より,飛行決行の連絡を受ける.
07:40 さがみ野駅着.近くのコンビニで朝食購入.
08:15 さがみ野駅タクシー乗り場にて大島先生と合流.
08:23 厚木基地に到着.
08:50 基地にて,打ち合わせ.
09:00 ヘリ離陸.
09:15 洋上に出る.
09:30 伊豆大島通過
09:42 新島通過
09:50 三宅島到着.観測開始.
10:55 三宅島離脱.観測終了.機内でデジカメとVTR検討.
11:41 ヘリ着陸.基地にて打ち合わせ.気象庁に移動.
14:40 気象庁に到着.観測結果報告.ビデオダビング.
15:40 帰路につく.
16:50 地質調査所(茨城県つくば市)に到着.