特長
- データ量が劇減 →ネットワーク経由の共有が容易
- 曲面を多数のポリゴンで近似するのではなく,必要最小限の制御点で直接表現
- 各制御点の座標とそれらのトポロジ関係を個別に定義するため,数値誤差による面の隙間や食違いが生じない
- 閲覧するだけならば,専用の3次元CADは不要.各自が無償ビューワをインストールすれば,3次元形状モデルを共有可能 ←これ重要
- XMLベースのデータ構造であるため,他形式のXMLデータと容易に相互変換可能 ←これも大変重要
デスクトップ切削機械 (XVL 37 kB, ワイヤフレーム表示に切換えると,従来データ形式との違いが顕著)
Ver. 8.x を推奨
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XVL: Extensible Virtual world description Language を表示するためには XVL Player が必要です |
立体地図表示 (筑波山,養老川 XVL 46~88 kB)
- 国土地理院 出所の明示で利用できる場合
- 数値地図50mメッシュ(標高) 日本II
- 数値地図50000(地図画像) 真壁
本XVLモデルは,クライアントの依頼により養老川流域立体地図を製作する過程で実際に使用したものである.立体地図の製作においては比高(高さ方向の強調倍率)を決定しなければならないが,そのためにクライアントはまず比高と完成イメージの関係を把握し,さらに要望する完成イメージに合致する比高を選択する必要がある.ここでXVLを用いた以下のプロセスにより,必ずしも技術の専門家ではないクライアントに多大な負担を強いることなく,容易かつ短時間に最適な比高を決定することができた
- 製作側は立体地図のXVLモデル,比高を変更するためのJavaScript,それらを統合するXHTMLを準備してサーバにアップロード
- クライアントはXVLビューワをダウンロード・インストール
- クライアントは1.のコンテンツにアクセスし,立体地図の完成イメージを表示
- クライアントは必要に応じて比高を変更し,それを反映した完成イメージを再検討
- クライアントは4.を反復して要望する完成イメージに合致する比高を決定,製作側に連絡
- 決定した比高に基づいて製作開始
本プロセスはXVLの基本的な技術思想であるカジュアル3D,すなわち全ての部署における3D情報の共有化の典型例であり,以下の利点を有する
- クライアントはXVLモデルを表示しながら移動・回転・拡大縮小等の操作を行うことにより,完成イメージを直感的に把握することが可能
- 比高を変更しながら完成イメージを検討する反復作業をクライアント側でリアルタイムに実行可能.製作側は比高を変更する度にクライアントからの要求に応じて異なるXVLモデルを準備する必要は無い
- クライアントが準備しなければならないのは,webブラウザと無償ビューワのみ.高価かつ操作に専門知識を要する3次元CADは不要
- 軽量なXVLファイルはネットワークを経由して高速に転送可能
XVLのデータ構造はXML: Extensible Markup Language に基づいているため,XSL: Extensible Stylesheet Language を介して他形式XMLデータと容易に相互変換することができる.例えば,化学構造式を表すCML: Chemical Markup Language を以下の手順でXVL形式の立体分子模型に変換することができる
- CML形式のデータを入手
- 以下の変換ルールをXSLとして記述
- CMLデータから,分子を構成する各原子の種類および3次元配置を抽出
- 各原子の位置にXVL形式で球を生成
- 原子の種類に対応して,球の半径および色を設定
- XSLTプロセッサにCML (元データ)およびXSL (変換ルール)を入力して,XVLファイルを出力
CMLからXVLに変換した分子模型 (XVL 1.8~8.3 kB)

- カフェイン C8H10N4O2
- ヒスタミン C5H9N3
- 尿素 CH4N2O
- エタノール C2H6O
- コレステロール C27H46O ←長大な割に親水基-OH (-赤-白)が1つしかなく,いかにも「脂っこい」雰囲気が視覚的に伝わってくる
- リボフラビン (ビタミンB2) C17H20N4O 6 ←尻尾に-OH基が鈴なりで,水溶性が良さげ
PDBML: Protein Data Bank Markup Language からXVLに変換した分子模型 (XVL 39~83 kB)

これらの分子模型では,原子を表す球の半径をファンデルワールス半径の0.6倍に短縮している.これは球半径をファンデルワールス半径に合わせると,球同士が深く重なり合って原子間の結合関係が判りにくくなってしまうためである(カフェインの例).良く見かける原子を棒で繋ぐタイプの分子模型は組立て・分解が簡単な反面,実は原子間隔に対して原子サイズが極過小のスカスカなモデルであることがわかる.
↑ただし,「ファンデルワールス半径を半径とする色付きの球」というモデルが実際の原子の妥当な表現なのか否かは,また別の問題である.
ラピッドプロトタイピング技術により造形した立体分子模型
XVLデータをさらに変換してラピッドプロトタイピング装置に入力すれば,低コスト・短時間で立体分子模型を造形することができる.ここではカラー粉体積層造形を使用した.
球半径=0.6×ファンデルワールス半径×拡大率
拡大率 5×107
拡大率 2.5×107
壊れ易いので,透明シリコーンに封入
- 類似の事業例
- ラピッドプロトタイピング造形
- 内部レーザ加工
- ストラップ
- ゆらゆら分子君