行政,観光,教育等においては,特定地域の地形をユーザに提示する必要がある.このような場合,実際の地形を正確に縮小した立体地図を用いれば,地形図の読取りに不慣れな一般ユーザも地形を容易かつ正確に把握することができる.しかしながら従来の立体地図は主に熟練技能者が地形図を読取りながら手作業で製作しているため,高精度の立体地図製作は困難であるとともに多大な製作コスト・時間を要するという制約がある.
その一方,精緻な地形・景観を表示する優れたソフトウェアも多数存在する.しかしながら
といった体験は,マウスとディスプレイだけを介したバーチャル世界との相互作用では決して代替することができない.そのため,どうしても「現物の」立体地図を製作する技術が必要となる.


この地図の作成に当たっては,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである.(承認番号 平20業使,第181号)
産業技術総合研究所 地質標本館 秋の特別展「イーハトーブの石たち-宮沢賢治の地的世界-」(2010/11/16~2011/01/30)にて展示.
地形情報をデジタル化した数値地図データを計算機に読込み,3次元立体モデルを造形可能な各種ラピッドプロトタイピング装置
に入力すれば,高精度立体地図を低コスト・短時間で製作することができる.
↑ここに至るまでには,10年間の道程と多くの人々との邂逅があったので御座いまする.
この地図の作成に当たっては,建設省国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである.(承認番号 平12総使,第181号)
この地図の作成に当たっては,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである.(承認番号 平16総使,第543号)
光造形は高精度の反面コストも高いということで紙積層造形に変更し,大幅なコストダウンを達成.懸念していた造形精度は,光造形と比較して特に遜色ない
見たまえ小野寺君,神流川流域の大変動を!
後述するように本モデルは展示中に水をかけるため,十分な耐水性が求められた.そこで紙積層造形モデルにエポキシ樹脂を浸含し,さらに耐水塗装を施して万全を期したが,わずか1週間の展示リハーサル(本番は2ヶ月)で無残に変形してしまった.耐水層のピンホールから水が浸透し,内部で紙が膨潤したと考えられる
この地図の作成に当たっては,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである.(承認番号 平16総使,第542号)
千葉県立中央博物館の企画展「旅する地球の水」(2005/07/02~08/31)にて展示.立体地図に実際に水をかけて降水が川となる過程を体感する展示であるため,完璧な耐水性が要求された.そこで紙積層造形モデルからシリコーンゴムで雌型を型取りし,さらにエポキシ樹脂を雌型に真空注型することにより一体構造とした








大人の事情により,画像は準備中
ラピッドプロトタイピング技術の一つである光造形法は複数の起源に遡るが,発明者の一人は日本の小玉 秀男氏である.1980年に小玉氏は光造形法のアイディアを実証する試みとして,エベレストの立体地図を製作した.
北口 秀美 光造形法の発明
それから30年後の2010年,本ページの技術を使ってエベレスト近辺のカラー立体地図を製作する機会を得た.最新の衛星リモートセンシング技術,ラピッドプロトタイピング技術,新機能カラー画像フィルムが融合した成果がエベレストに回帰するとは,偶然ではあるが実に感慨深い.
エベレスト近辺50 km四方,サイズ約900 mm×900 mm
JAXA 宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センター展示館にて展示中.
展示館のオープン当初は良く目立つ場所に配置していたが,動線確保のためか次第に隅に移動しつつある.来訪の機会があれば,だいち周辺を探してみてくだされ.また筑波研究学園都市のカラー立体地図も製作したが,こちらは起伏に乏しい地味な地形であるうえ,エベレストよりもさらに眼に触れにくい場所に置いてある.
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