Fig. 2: Average shear-wave velocity map derived from geomorphologic classificatoin map. Area (Lat, Lon in degree): N20.0 - N46.0, E122.0 - E154.0. high-resolution image
強震記録は防災科学技術研究所の強震観測網(K-NETとKiK-net)を利用した。まず,観測データから地震動の最大速度(PGV)を計算し(地震動の最大速度の説明),Vs30が推定可能な645観測地点のPGVをVs30から推定される増幅度で除して硬質地盤上での値に戻し,震源からの距離を考慮したKrigingによる空間補間を行うことで,硬質地盤でのPGVの分布を推定している。さらに,硬質地盤でのPGVにFig. 2のVs30マップから得られる増幅度分布を乗じることで,任意の地域の地表での最大速度の分布を推定している。なお,非常に大きな地震動を観測したKiK-net観測点のIWTH25(一関西)とAKTH04(東成瀬)も計算に考慮されている。
約250m四方の分解能で推定した広域PGV分布をFig. 3に示す。解析範囲は旧測地系で北緯36度40分から41度20分,東経137度から145度,1ピクセルは基準地域メッシュを4分割した大きさ(緯度方向に7.5秒, 経度方向に11.25秒)に対応している。低地などの地盤が軟弱な地域においては,震源から遠くても大きなPGVが観測されており,その結果,震度分布が空間的に複雑な形状になっている。
Fig. 3: Estimated high-resolution PGV distribution (250m grid-cells) for the 2008 Iwate-Miyagi Nairiku earthquake. Area (Lat, Lon in degree): N36.66667 - N41.33333, E137 - E145. Pixel size (Lat, Lon in arc-second): 7.5, 11.25. download original datagoogle earth kml file
より広域について,約1km四方の分解能で推定したPGV分布をFig. 4に示す。解析範囲は旧測地系で北緯34度40分から43度20分,東経134度から148度,1ピクセルは基準地域メッシュの大きさ(緯度方向に30秒, 経度方向に45秒)に対応している。
Fig. 4: Estimated 1km grid-resolution PGV distribution for the 2008 Iwate-Miyagi Nairiku earthquake. Area (Lat, Lon in degree): N34.66667 - N43.33333, E134 - E148. Pixel size (Lat, Lon in arc-second): 30, 45. download original data
[参考文献]
*1: 若松加寿江,久保純子,松岡昌志,長谷川浩一,杉浦正美,"日本の地形・地盤デジタルマップ," 東京大学出版会, 112p., 2005.
*2: 若松加寿江,松岡昌志,"250mメッシュ地形・地盤デジタルマップ",科学技術振興調整費 重点課題解決型研究 「統合化地下構造データベースの構築」(代表:藤原広行)で作成中のプロトタイプデータ.
*3: Masashi MATSUOKA, Kazue WAKAMATSU, Kazuo FUJIMOTO and Saburoh MIDORIKAWA, "Average Shear-wave Velocity Mapping Using Japan Engineering Geomorphologic Classification Map," Journal of Structural Engineering and Earthquake Engineering, Japan Society of Civil Engineers, Vol.23, No.1, pp.57s-68s, 2006.