PRTR推計結果が平成13年度分から公表されており,現在3年間分が入手可能であるが,推計範囲や計算方法が毎年変わっているために,年ごとの排出量を比較して,その増減を議論することが不可能である.そこで,われわれは,3年間のトルエン排出量を,推計範囲や推計方法を統一し,独自に計算を行った.その結果を付録としてここに報告する.
<PRTRでは経年変化が分からない!>
まず,図1はPRTR推計結果である.平成14年度に増加して,平成15年度に減少するという不自然な動きをしていることが分かる.移動体からの排出量が漸増しているのは,推計範囲が毎年拡大しているからである.これでは,PRTR制度の導入後,排出量の削減が進んでいるのかどうか,客観的に判断することができない.

図1 PRTR推計結果 |
<推計範囲と計算方法を統一して推計!>
次に,図2に,推計範囲と計算方法を統一して,3年間分の推計を行った結果を示す.基本的には平成15年の推計手法に基づいている.ここで初めて,トルエンの大気排出量が減少傾向にあることが分かる.

図2 大気へのトルエン排出量の3年間の推移 |
これらの内訳を表1に示す.
表1 大気へのトルエン排出量の3年間の推移(発生源別:詳細)

「対象業種」の内訳を次に示す.「出版・印刷・同関連産業」からの排出量が大きく削減されていることが分かる.
表2 業種別・大気排出量の推移


図3 業種別・大気排出量の推移(絶対値と相対値)
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