詳細リスク評価書シリーズ3 トルエン 付録
   
「2001年〜2003年の全国排出量の経年変化」
2006年3月17日再更新  

PRTR推計結果が平成13年度分から公表されており,現在3年間分が入手可能であるが,推計範囲や計算方法が毎年変わっているために,年ごとの排出量を比較して,その増減を議論することが不可能である.そこで,われわれは,3年間のトルエン排出量を,推計範囲や推計方法を統一し,独自に計算を行った.その結果を付録としてここに報告する.

<PRTRでは経年変化が分からない!>

まず,図1はPRTR推計結果である.平成14年度に増加して,平成15年度に減少するという不自然な動きをしていることが分かる.移動体からの排出量が漸増しているのは,推計範囲が毎年拡大しているからである.これでは,PRTR制度の導入後,排出量の削減が進んでいるのかどうか,客観的に判断することができない.



図1 PRTR推計結果


<推計範囲と計算方法を統一して推計!>

次に,図2に,推計範囲と計算方法を統一して,3年間分の推計を行った結果を示す.基本的には平成15年の推計手法に基づいている.ここで初めて,トルエンの大気排出量が減少傾向にあることが分かる.



図2 大気へのトルエン排出量の3年間の推移


これらの内訳を表1に示す.


表1 大気へのトルエン排出量の3年間の推移(発生源別:詳細)




「対象業種」の内訳を次に示す.「出版・印刷・同関連産業」からの排出量が大きく削減されていることが分かる.

表2 業種別・大気排出量の推移






図3 業種別・大気排出量の推移(絶対値と相対値)