現在の研究テーマ及び最近の成果

・雲仙火山科学掘削計画

活発な火山活動を繰り返す雲仙火山の形成史,三次元構造,マグマ上昇噴火機構を明らかにするために,科学技術庁振興調整費総合研究「雲仙火山:科学掘削による噴火機構とマグマ活動解明のための国際共同研究」を平成11年度−16年度の6カ年計画で研究中です.このプロジェクトの研究代表者として,主にプロジェクト全体の企画調整を担当しています.

・火山噴火緊急観測(有珠火山および三宅島火山)

地質調査所は,国の火山噴火予知計画の一環として火山噴火の緊急調査を実施しています.私も,緊急研究チームの一員として,多数の火山噴火の研究に参加してきました.2000年の二つの大きな火山噴火,北海道の有珠火山および伊豆諸島三宅島火山の噴火観測に地質調査所の取りまとめ役を担当しています.

・レーザ加熱40Ar/39Ar年代測定法の開発と応用

連続レーザを用いて径1mm前後の鉱物・岩石試料を加熱融解し,それらの形成された年代を精密に知ることが可能なレーザ加熱40Ar/39Ar年代測定法を開発に成功しました.その手法を用いて,第三紀及び第四紀の火山活動の精密な解明に取り組んでいます.

・ホットスポット起源火山島の火山活動史とマグマ起源

ホットスポットに由来すると考えられている太平洋のハワイ火山群及びポリネシア火山島群,インド洋のレユニオン島及びモーリシャス島の火山活動史の解明とマグマの成因に関する研究に取り組んでいます.地球深部からのマグマの上昇過程にいくつかのパターンが存在することが明らかになりつつあります.

西南日本火山活動の時間空間分布とマグマの成因の解明

西南日本の第三紀・第四紀火山活動の時間空間分布および化学組成の特徴を明らかにすることで,これらの火山活動ももたらしたテクトニクスの解明を目指しています.特に,中新世初期に起こった日本海の拡大運動とその後のマントルの流動に由来すると考えられる火山活動が,日本海に沿って広く起こっており,それらの火山活動ももたらしたマグマの化学組成が時間空間的に変化するプロセスを明らかにしつつあります.また,九州西部の火山活動がフィリピン海プレートの沈み込みとは無関係の非島弧的なマグマ活動であることも明らかになつつあります.


これまでの主な研究

・地域火山地質・岩石学

川内玄武岩類

米国ワシントン州シムコー山地火山地域

・地質図作成

火山地質図「草津白根火山」

1/20万地質図「鹿児島」

1/20万地質図「唐津(第2版)」

1/20万地質図「金沢」

・火山噴火調査

草津白根火山(1982年10月)

三宅島火山(1983年10月)

伊豆大島火山(1986年11月)

東伊豆,手石海丘(1989年9月)

有珠火山(2000年3月〜現在)

三宅島火山(2000年6月〜現在)

 

 など

 

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