三宅島火山2000年噴火

 

2000年6月下旬より活発化した伊豆諸島三宅島火山の噴火活動を,地質調査所の緊急研究チームは国の火山噴火予知体制の中で総力を挙げて取り組んでいます.詳しい研究内容と成果の紹介は,地質調査所内の公式ホームページをご覧下さい.


三宅島火山2000年マグマ上昇モデル

地学雑誌特集号にに論文を発表

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三宅島火山噴火の一般向け解説

2001年4月17日に三宅高校生を産総研つくばセンターに招待したときに行った講演の内容を元に,一般の方にも分かりやすい三宅島火山噴火の解説を作ってみました.ぜひご覧下さい.

東芝のオンラインマガジン「ゑれきてる」に三宅島噴火の解説を行いました。

三宅島火山1983年噴火調査

1983年10月3日午後から10月4日未明にかけて起こった三宅島火山南西斜面での割れ目噴火の地質調査に参加し,噴出物の分布調査,化学分析を行いました.

曽屋龍典・宇都浩三・須藤 茂(1984) 三宅島火山1983年噴火と噴出物−とくに溶岩流について−.火山,29,S230-S241.

曽屋龍典・宇都浩三・牧本 博・鎌田浩毅・奥村公男・須藤 茂(1984) 三宅島火山1983年噴出物の化学組成および鉱物組成.火山,29,S283-S296.

曽屋龍典・宇都浩三・須藤 茂(1983) 三宅島火山1983年10月3日の噴火.地質ニュース,No.352, 10-21.

曽屋龍典・宇都浩三・須藤茂 (1983) 三宅島火山,1983年噴火の記録.地質ニュース, No.352, 1-8.

<私の火山噴火研究の原点>

私と曽屋龍典前火山地質課長は,10月3日夜の東海汽船のストレチア丸に乗り込み,4日の午前5時には観測陣として三宅島に一番乗りしました.その時,島内では震度4程度の地震が継続しており,三池港周辺の都道にはスコリア(マグマが固結した気泡の多い噴石)が僅かながら降っている状況でした.島北西部の阿古地区では,まだ赤熱した溶岩流が流れており,南部海岸の新澪池の爆裂火口からは,白煙がもうもうと吹き上げていました.当時,入所3年目でまだ20代後半だった私は,前年の草津白根火山水蒸気爆発につぐ2回目の火山噴火調査でもあり,大変興奮し,夢中で噴火の調査を行いました.その強烈な体験が,本業の年代測定研究の傍らながら,火山噴火調査に参加し続けてきた原点だという気がします.

活動的な火山でも,数十年から数百年に1回しか噴火を繰り返さない日本において,同じ火山の噴火を研究者としての現役中に2回も経験することは滅多にないことだと思います.その意味で,2000年の三宅島噴火に立ち会えるとことは,火山研究者として深い感慨があります.また,一般住民の全島避難という事態も1986年の伊豆大島噴火に次いで2回目です.地質調査所の緊急研究チームのリーダーとして責任を果たしたいと思います.

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