ライブセル(生細胞)の計測技術

1.単一心筋細胞の張力計測システム
  心筋細胞1個(長さ100ミクロン)を、特殊なカーボン繊維(特注)の先端に固定し、
  収縮力を測るシステムを東大・医・循環器内科(当時)の杉浦先生、保田先生と
 製作しました。現在は東大・新領域の杉浦研にあります。
  (日刊工業新聞で報道されました)

2.細胞内Ca2+濃度計測
  今から12年前、秋葉原で部品を買い、ビデオレートで、共焦点カルシウム画像を
  記録する装置を自作しました。ソフトウエアもNIHimageのソースコードを書き換え
  作りました。今は普通のスペックですが、当時は最速のカルシウム計測システムでした。  
  また、エクオリンの発光を捉えるフォトマルのシステムも自作したことがあります。

3.ミリ秒以下の時間分解能のストリークカメラ(フィルムタイプ)
  20年前、修士課程に入学した直後、ジャンク部品を集めて、自作しました。
  パンドールの増感現像をTry-Xと組み合わせ、安価でASA感度10000を達成し、
  微弱な光を捉えました。


ライブセル(生細胞)の操作技術

1.マイクロインジェクション
  1pLの溶液を細胞に定量的に注入する技術を開発しました(未発表)。汎用の
  マイクロインジェクションも一通りできます。

2.マイクロマニピュレーション
  マイクロマニピュレーターをもちいた細胞の操作ができます。予算が通ったら光ピンセットも
  導入したいですね。

汎用の分子細胞生物学関連技術
  細胞培養、一般的な遺伝子操作、簡単な分子生物学、電気泳動など、
  細胞生物学の研究室で使われる実験技術全般。
  (汎用の技術なので、詳しく書きませんが、必須の技術です。)

汎用の工学系の技術
  光計測、電気計測、電気工作、旋盤やフライス盤などの工作機を使った
  光学部品の製作、簡単なプログラミングなど。。