」.まとめ
- (1) 岩手火山の噴火を記述する古文書・古記録について,史料の信憑性を判断しながら,噴火活動史を再検討した.
- (2) 噴火年代を1683(天和三)年とする記録は, 1686(貞享三)年の誤りである.
- (3) 1686(貞享三)年の噴火は山頂火口が活動し,4月26-27日(旧暦の三月三日〜四日)にクライマックスを迎えた.この噴火により噴出された堆積物が,山頂から北東および南東麓に分布軸を持つ刈屋スコリアである.1686年噴火が1687(貞享四)年と1689(元禄二)年にも噴火活動が継続していたとする記録の信憑性は薄く,1686年に始まった山頂噴火は,同年中に終息した.
- (4) これまで焼走り溶岩流を噴出した活動とされていた1719(享保四)年の噴火記録の信憑性は低い.
- (5) 1730(享保十四)年の噴火記録とされていた記述は,火山活動を記述したものではない.
- (6) 1732年(享保十六年十二月〜十七年一月)に山体の東〜北東部で起こった山腹噴火は,溶岩流を噴出した.これが焼走り溶岩流を噴出した活動に対比される.
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