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写真1 美わしのクアラルンプール市(3月25日)
このようなハプニングはありましたが,シンポジウム自体は,日本の大都会よりは治安がよいと思われるクアラルンプール市の美しい環境の中で,成功裡に行われました.アジア地熱シンポジウムは第1回から第4回まで新エネルギー・産業技術総合開発機構の主催で実施されてきましたが,第5回の今回は産業技術総合研究所の主催で実施されました.
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写真2 Noriah
Ahmad女史の冒頭スピーチ(3月25日)
マレーシア側のホスト機関は,エネルギー・通信・マルチメディア省のマレーシアエネルギーセンター(MEC)であり,今回は同省のDatuk
Amar Leo Moggie大臣のメッセージを同省の女性次官Noriah
Ahmad氏が代読され,MECの本シンポジウムに掛ける意気込みが冒頭から十二分に伝わってきました.
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写真3 開会の銅鑼を打つ野田部門長(3月25日)
また,同国の慣習により,開会は銅鑼を3回鳴らす方法で行われ,マレーシア側はこの役割を野田部門長に譲りました.マレーシアから5名,韓国,中国,日本,フィリピン,インド,ベトナム,タイ,インドネシアから各1名の計13名が招聘され,各国の地熱研究開発の最新情報が披露されました.これまで,アジアの地熱開発国といえば,フィリピン,インドネシアおよび日本が定番でした.しかし,今回はそれ以外の国においても,様々な努力の動きが明らかになりました.たとえば,韓国では地熱研究開発の大きなプロジェクトが始まっており,そのリーダーであるYoonho
Song博士より,プロジェクトの概要を直に聞くことが出来ました.インドでもすでに地熱探査を始めており,今回,インド地質調査所所長P.C. Mandal博士自らが,講演されました.
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写真4 中国の温泉分布図を示すKeyang
Zheng教授
また,昨年の江沢民元主席のアイスランド訪問を機に,最近,中国が積極的に地熱開発を推進しつつあることには,大変,心強く感じました.しかも,今回はHuang
et al. (1993)の著名な中国温泉分布図(1:6,000,000縮尺)の著者の一人であるKeyang Zheng教授のスピーチを直に聞け,大変,幸運でした.日本側の多くの講演は,マレーシアのホスト機関の参加者の多くが,エネルギーの専門家ではあっても,地熱の専門家でないことに配慮したものが多く,開催国に対する気配りが行き届いておりました.MECは再生可能エネルギーの拡大政策を推進しつつありますが,これまではバイオマス,太陽光を中心とした限られた種類の再生可能エネルギーしか,考慮していませんでした.しかも,マレーシアにおけるこれらのエネルギーのコストは決して低くありません.しかし,このシンポジウムを通じて,地熱エネルギー利用の概念と,その資源が自国内にも存在することについて認識を新たにされ,地熱開発の可能性が確実にMECのエネルギー政策に位置付けられることになりました.これが本シンポジウム最大の成果であるといえるでしょう. |
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写真5 タワウ市北Apas-4温泉での集合写真
地熱巡検のサバ州は,クアラルンプールから行く途中,パスポートチェックもあり,ほとんど別の国に行く感覚でした.その距離も遠かったため,現地で,地熱地域を観察する時間が非常に限られてしまったことは,一つの反省点でした.ただ,この地熱巡検には,日本で言えば,局長クラスのMEC所長Hassan
Ibrahim博士自らが同行され,開発可能な地熱資源が自国内にも存在することを認識していただいた点で,やはり,大きな収穫がありました.結論的にいえば,今回のシンポジウムはアジアの地熱ファミリーを形成出来たことで,大いに成功であったといえましょう.
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