これは、世界中で大ヒット。移植物ではありますが、今までで一番ヒットしました。
Demacs は i386 を搭載した MSDOS マシン上で稼動するフルセットの GNU Emacs です.
最初のバージョンはGNU Emacs version 18.55 (一部 18.57) と Nemacs version 3.3.2 を元に作成しました.
DOSで動作するEmacs似のエディタは、uEmacs、Freemacsなど星の数ほどありましたが、はやり似て非なるもの、使いづらいのです。uEmacsで博士論文を書き始めましたが、ある日思いついて
GNU Emacsの移植を始めてしまいました。寝ないで作業を行い約10日で形になりました。別に移植をしているという阪大の東田さんと連絡をとり、共同でDemacsとして公開することになりました。東田さんがLisp部分を、私がCとDJGPPの改造を受け持ちました。
compやfjでアナウンスしたところ膨大なダウンロードがあり、世界中から 「Great!! Hat off!!」みたいなメールがものすごい数来ました。世界中の Unixプログラマがノートブックパソコンを買って、Demacsを使うのが流行りました。
この時のGreat!!メールの数はまだ私の新記録を維持しています。
私が関わったのは 1.2.0 (91/12/12)までで、その後東田さんがNTへの移植などをされました。東田さんはSuper ASCII誌にDemacsの連載をされるなど、Demacsの開発と普及に貢献されました。
リチャード・ストールマンに、「Demacsの俺だよ」と言ったら、「オー、ユー、ヒガシダ?」と言われたので、「もう一人のヒラノだよ」と言ったら、「オー!?」と言っていましたので、ヒガシダさんしか印象に残っていないようです。
RMSがDemacsのコードをGNU Emacsにマージしたので、Emacsのソースにgrepをかけると私の名前が出てきます。これはよい記念になりました。