エックス線作業主任者試験について
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2001.4.1に改正「電離放射線障害防止規則」(電離則)が施行され、
私が試験を受けた時の内容とは変更された部分があります。
試験準備
きっかけ
「X線発生装置を使用する人は、なるべくエックス線作業主任者免許を
取得するように」と研究所から言われて、2000年10月ごろから勉強を始めました。
2001年1月18日受験。試験の経過と感想はこちらです。
試験情報
安全衛生技術試験協会のwebページに試験手続きや
試験日程、試験会場に関する情報が掲載されています。
関東地区は千葉県市原市の関東安全衛生技術センターで2ヶ月に1回、
試験が行われているとの事です。
・試験10:00開始。試験開始15分前までに入室。
・試験終了は15:30
・出題はマークシート方式。5択。
・電卓必ず持参。ただし、文字や数式を記憶させられるものは使用不可。
・各科目4割以上の得点を取り、合計で6割以上の得点で合格だそうです。
試験案内
参考資料
・オーム社 「エックス線作業主任者受験テキスト」 2700円
私が購入したのは、電離則改正前の内容の版です。
・毎年の放射線教育訓練の資料
法令情報
「電離放射線障害防止規則」を含めて、
労働安全衛生法、労働安全衛生規則、関連通達、その他安全衛生についての法令は
安全衛生情報センターの
ここで閲覧できます。
こちらは、電離則改正後の新しい内容になっています。
試験ノート(上記の参考資料をもとに)
このwebの内容の正確さについて責任を負いかねます。
電離則改正前(私が受験したとき)の内容です。
- エックス線の管理
- 「エックス線装置の原理・構造」
・エックス線管球の構造と略図 --- タングステン・ターゲットの場合
実焦点と実効焦点、集束筒
・装置の電気回路など
高電圧回路の自己整流方式と半波整流方式、ケノトロン
携帯式および据置式エックス線装置の構成
- 「エックス線装置の取扱い」
・装置の結線順序など
- 「エックス線の物理」
# 最短波長(Å)と管電圧(V)の関係は、加速電子の運動エネルギー(eV)が完全に
放射エネルギー(hν)に変換されたと考えれば良い。
# 化学系学科をでた人(当然、物理系の人も?)なら、ここの内容は一度は習ったこと、
もしくは、常識的な内容でしょう。
- 「エックス線による障害防止」
・作業管理
管理区域の計算 --- 逆二乗則
# 管理区域の条件と逆二乗則を用いて、
焦点から管理区域境界までの距離を計算。
# この試験におけるエックス線装置は、主に産業用を念頭に置いているようである。
- エックス線の測定
- エックス線に関する測定の単位
・照射線量 --- 単位:C/kg
・吸収線量 --- 単位:Gy
・線量当量 --- 単位:Sv
- 放射線に関する測定器の原理・構造と取り扱い
・電離作用を利用する検出器
電離箱、比例計数管、ガイガー・ミュラー計数管
動作領域 --- 電離箱域、比例計数域、ガイガー放電域
・シンチレーション計数管 --- 蛍光効率
・化学線量計 --- G値
- 被ばく線量測定用具の原理・構造と取り扱い
フィルムバッジ、直読式ポケット線量計、ポケットチェンバ、蛍光ガラス線量計
# フィルムバッジは、40〜50 keVのところで感度が最大
(X線回折で良く使用する領域が感度最大ではない。)
- エックス線の生体に与える影響
- ベルゴニ・トリボンドの法則
- 細胞分裂の頻度の高いものほど感受性が高い。
- 将来行う細胞分裂の数の大きいものほど感受性が高い。
- 形態および機能において未分化のものほど感受性が高い。
- 組織・器官のエックス線感受性
感受性の順序
造血器官-->生殖線-->皮膚-->筋肉・骨-->神経組織
・造血器官への影響
(造血器官 --- 骨髄、リンパ節、脾臓、胸腺)
白血球数の減少
・生殖線への影響
(生殖線 --- 睾丸、卵巣)
- 全身への影響
- 電離放射線障害防止規則と関係法令
要約はこちらに
- 電離放射線の定義
- 放射線業務
- 管理区域 --- 実効線量当量の合計が1週間につき0.3 mSvを超えるおそれのある区域
電離則改正後 [3ヶ月間につき1.3 mSv]へ変更
- 線量当量限度
・放射線業務従事者の被ばく限度
電離則改正で数値が変更されています。こちらは古い数値です。
| 実効線量当量限度 | 50 mSv/年 |
| 組織線量当量限度 | |
| 目の水晶体 | 150 mSv/年 |
| 他の組織 | 500 mSv/年 |
| 女子の腹部 | 13 mSv/3ヶ月 |
| 妊婦の腹部 | 10 mSv/(妊娠から出産まで) |
新[2001.4.1改正]
| 実効線量当量限度 | 100 mSv/5 年 かつ 50 mSv/年 |
| 組織線量当量限度 | |
| 目の水晶体 | 150 mSv/年 |
| 他の組織 | 500 mSv/年 |
| 女子の腹部 | 5 mSv/3ヶ月 |
| 妊婦の内部被ばく実効線量 | 1 mSv/(妊娠から出産まで) |
| 妊婦の腹部表面等価線量 | 2 mSv/(妊娠から出産まで) |
・緊急作業時の被ばく限度 --- 100 mSv
新[2001.4.1改正]
実効線量 --- 100 mSv
眼の水晶体に受ける等価線量 --- 300 mSv
皮膚に受ける等価線量 --- 1 Sv
- 外部放射線防護
旧
・間接撮影時の措置
蛍光箱の利用線錐方向に対する垂直面(蛍光板の面を除く。)及び側面を、
蛍光箱の表面から30 cmの距離におけるX線の照射線量が1回の照射につき
10.32 nC/kg以下になるように遮へいすること。
・直接透視時の措置
蛍光板には、これを透過したX線の照射線量率が、X線管の焦点から1mの距離において、
工業用等のものについては516 nC/kg・時以下になるような鉛ガラスを取り付けること。
# 昔の単位であるRやCiで規定されていた数値は、C/kgやBqに換算されて、
きりの悪い数値になっている。
1 R = 25.8 mC/kg
1 Ci = 37 GBq
従って、 10.32 nC/kg = 0.4 μR、516 nC/kg = 20 μR
etc
このページは山脇が作りました。